EEE会議主催第24回講演・研究会(11月24日、講師:内藤 香氏)
 
原子力の平和利用と軍事利用を峻別し、平和利用目的の核物質等の軍事転用を防ぐための一連
のシステムを保障措置(safeguards)と称し、ウィーンに本部を置く国際原子力機関(IAEA)が
その実施を担当していることは周知のところで、近年イラク、イラン、北朝鮮、パキスタン等
の核開発問題との関連で、このIAEA保障措置(査察)の役割が大きくクローズアップされるよう
になっております。とりわけ、「非核」を標榜し原子力平和利用に徹する日本の場合、保障措置
の重要性は極めて大きいことは申すまでもありません。にもかかわらず、実際の保障措置(査察)
制度やその運用の実態については、かなり技術的な側面が多いため、一般には必ずしも十分に
理解されていないのではないかと思われます。
 
そこで、次回(第24回)EEE会議講演・研究会においては、この保障措置問題について改めて
じっくり考えてみたいと存じます。講師には、当該分野の第一人者で、自らIAEA事務局に勤務され、
現在もIAEA事務局長の「保障措置実施に関する諮問委員会(SAGSI)」の委員として活躍しておら
れる内藤 香氏(核物質管理センター専務理事)をお迎えしております。つきましては、ご多忙中
とは存じますが、万障お繰り合わせの上是非ご出席くださいますようご案内申し上げます。
 
1.日時: 2004年11月24日(水) 午後2〜4時
 
2.講師: 内藤 香 核物質管理センター理事(前日本原子力研究所監事、元IAEA保障措置局
                      開発・技術支援部長)
 
3.テーマ:「IAEA保障措置の現状と今後の課題」
 
4.場所: (財)原子力発電技術機構(NUPEC) 6階会議室
        港区虎ノ門4-1-8 虎ノ門4丁目MTビル
          Tel: 4512-2557 (担当:本越知子)