Subject: EEE会議（謹賀新年）
Date: Sun, 5 Jan 2003 20:39:14 +0900
From: "kkaneko" <kkaneko@eagle.ocn.ne.jp>
To: <Undisclosed-Recipient:;@m-kg202p.ocn.ne.jp>

各位

新年おめでとうございます。

旧年中は、公私共にいろいろお世話になり、誠に有難うございました。　とく
に昨年の前半は、緊急国際会議「エネルギー安全保障と地球環境：原子力の
役割」（７月８日、東京・経団連会館にて）の開催及びその準備作業の過程
で、非常に多くの方々から温かいご指導、ご協力をいただきまして、誠に有難
うございました。改めて厚く御礼を申し上げます。

一転して、昨年の後半は、８月末に東京電力のデータ不正事件が突発し、その
結果我が国の原子力はかつてない大ピンチに陥りました。日本のエネルギー安
全保障のため原子力の重要性を信じ、微力ながら「私設応援団長」を務めてき
た小生にとっても、大きな衝撃で、苦い経験でした。

ところで、この大変な時期に、（幸か不幸か）小生自身はべトナム政府の招聘
で訪越することになり、１０月半ばからハノイの日本研究センターで客員教授
として「日本の外交政策」を講義しました。小生とベトナムとの関係は、ベト
ナム戦争最盛期の１９６０年代半ば、駆け出しの外交官として当時の南ベトナ
ムの首都サイゴンの日本大使館に勤務した時に遡り、以来３５年間、近年では
ほとんど毎年のように出かけております。　しかし、ハノイに長期滞在したの
は今回が初めてで、近時急速なテンポで経済発展を続けている同国の熱いエネ
ルギーを身をもって経験する貴重な機会でした。申すまでもなく、ベトナムは
東南アジアで最も親日的な国の１つですが、とくに本年は日越外交関係樹立
３０周年に当たり、今後両国の友好関係は一段と促進されるものと期待して
おります。

ハノイ滞在中は、本業の講義・講演活動の傍ら、ベトナムのエネルギー電力事
情を勉強するため、各地の水力、火力発電所や炭鉱なども視察して回りまし
た。　ご高承のように、ベトナムは１０〜２０年後のエネルギー・電力需要の
増大に備えて種々の電源開発を進めておりますが、その一環として原子力発電
にも強い関心を抱いており、２０１７年の１号機の運転開始を目途に、目下諸
般の予備的作業に着手しております。それに伴い、既にいくつかの国が対越
原子力商戦で鎬を削っておりますが、日本もアジアの原子力最先進国として
どうのように関わって行くべきか、大変重要な課題だと思います。

さて、一昨年から１年半に渡って継続した「エネルギー環境Eメール会議」
（EEE会議）は、小生のベトナム出張中は（一部のケースを除き）一時休止し
ておりましたが、昨年末に帰国してから、今後同会議をどうすべきかーー再開
すべきか否か、もし再開するとすればどのような形で再開するべきかーーにつ
いていろいろ思案して参りました。　いただいた年賀状の中にも、「あれは
中々おもしろく、勉強になったから、是非再開して欲しい」というようなご要
望もかなり見受けられました。　まだ小生なりに結論が出たわけではありませ
んが、仮に再開するとしても、小生独りの判断ではなく、この際なるべく多く
の同士の方々のご意見も伺ってみたいという気がいたします。

つきましては、新春早々厚かましいお願いですが、この件につき何かご意見、
ご提案等のある方は、率直にご一報いただければ誠に幸いです。　このメール
は、一応昨年１０月半ばの時点でEEE会議にご参加いただいていた方々（約
３００名）全員に差し上げますが、「もう結構、今後配信は不要」という方々
は、この機会にどうぞご自由に脱退して下さい。　（このメールをそのまま
「返信」してくだされば、それで結構です）。

なお、仮にEEE会議を再開すると想定して、今後皆様と大いに論じてみたい
テーマとしては、�@北朝鮮の核兵器開発問題と日本の対応、�A日本自身の
「核武装論」、�B今後の日本のエネルギー・環境政策、�C今後の日本の原子
力復権の方策、�D電力自由化と原子力、�E対アジア原子力協力のあり方、
等々が差し当たり小生の念頭に浮かんでおります。とくに、�@と�Aについては
現下のホット・イシューであり、別途、近日中に追伸メールを差し上げる予定
です。もちろん、これら以外のテーマでも結構で、積極的なご提案を歓迎いた
します。

先ずは新年のご挨拶方々右お願いまで。　草々

金子熊夫　拝

*******************************
金子　熊夫　（Kumao Kaneko）
東京都世田谷区代沢2-31-24（〒155-0032)
Tel:/Fax: 03-3421-0210
E-mail: kkaneko@eagle.ocn.ne.jp
********************************