Subject: EEE会議(Re:「もんじゅ」問題)
Date: Wed, 12 Feb 2003 11:07:49 +0900
From: "kkaneko" <kkaneko@eagle.ocn.ne.jp>

各位様

名古屋高裁金沢支部の判決以後、「もんじゅ」問題は、本来の問題とは益々別の方向
へ議論が迷走しているような気がします。もう一度原点に戻って議論しなおす必要が
あると考えます。
そのような意味で、山崎 由喜氏(東京ガス監査部、国士舘大学講師)から頂いた次
のメールは、第3者的立場にたった貴重なご意見だと思います。 他の方々からも忌
憚のないご意見や関連情報をお寄せください。
金子熊夫
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米国では電気・ガスを一緒に提供している会社が多く、
原料として原子力・石油・天然ガスをバランスよく使用し
ていくのが課題となっています。原料でのMaterial Balance
の最適化は永遠のテーマと思っています。
皆様のご意見は非常にありがたいです。

なお、「もんじゅ」については、設計者には申し訳ありま
せんが、事故の原因がNa技術というより、計測技術での設計
ミスと認識しています。温度計を保護する鞘管の形状が不適
当だったため、流体の動圧を受け折れたのだと思います。
(言い過ぎですが、設計の初歩的ミスです。当社でも計測設
計者は鞘管の形状を工夫して取り付けております。)
本来の原因であるところから離れたNa技術、さらに「もん
じゅ」本体の話が中心になることに、冷静さを欠いた印象を
受けます。本来の原因が何で、それを公開し説明することが
大切なはずです。それが原子力関連だと、別の方に話が行っ
てしまうところに根の深さがあります。小さな事故でも、そ
の原因を適切に公開していく地道な活動が必要を思います。

僭越なコメントですみません。

今後ともよろしくお願いします。

山崎 由喜@東京ガス


>皆々様
>
>昨日は、ご多忙中多数ご出席くださり、夜遅くまで熱心に議論に参加してくだ
>さいまして、誠にありがとうございました。 中立的な市民の立場で日本のエネ
>ルギー・原子力問題を考え、積極的に発信して行くという共通の目的意識を
>確認できたことは大きな収穫でした。
>
>色々有益なご意見やご提案をたくさん頂きましたので、これらを適切に整理して、
>今後の活動にできるだけ具体的な形で生かして行きたいと考えております。
>なお、今後もEEE会議をベースに、この種の非公式な会合を随時(できれば
>2、3ヶ月に1回程度)開きたいと考えておりますので、どうぞ引き続きよろしく
>ご指導、ご支援をいただきますようお願いいたします。
>
>まずは、取り急ぎ右御礼まで。
>
>金子熊夫
>
>
>
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>エネルギー環境外交研究会会長
>東京都世田谷区代沢2-31-24 (〒155-0032)
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