Subject: EEE会議(原子力の競争力)
Date: Sun, 23 Feb 2003 12:44:11 +0900
From: "kkaneko" <kkaneko@eagle.ocn.ne.jp>


各位

このような問題も当EEE会議で是非議論していただきたいという、ある匿名希望氏
からのメールをご紹介します。国内で電力自由化と原子力の経済性が大きな争点とな
り、海外ではベトナム等への原子力輸出の国際競争力が問われている現在、こうした
問題についての本格的な論議が必要な時期に来ていると考えます。皆様の積極的な反
応を期待します。ご意見や提案だけでなく、関連情報等の提供もよろしく。(金子熊
夫)

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下記の案件もEEE会議で取り上げていただき、参加の皆様の深い議論に期待いたし
ます。

原子力の初期は海外からのターンキーで技術導入を図ってきたわけです。民が導入し
てきたわけです。耐震設計など一部は日本固有ですが、他は国際価格とそれほど変わ
らないはずでした。

一方原子力に対して不安、地域共生、核燃料税、国際的に見ても超保守的な基準や、
基準を議論する専門家や場の不足があり、国際的に見ても、割高になってきている。

国内価格としては顕在化していない廃棄物費用は、米国やフランスのように国が一定
価格で引き取り国が責任を持つのと異なり、日本では発生者責任で、この費用も原子
力発電単価に入ってくる。

海外では他の電源にくらべて競争力のある原子力発電も、日本では競争力が失われる
わけです。

では、どうするか。

本来、国策民営で実施してきたはずの原子力、これは石油危機や石油、天然ガスなど
の価格交渉のバーゲニングパワーやさまざまな備えとして柔軟性を持つ、電源の多様
化(ベストミックス)に寄与する、その前提は崩れたのだろうか。

そうでないならば、まず日本の原子力の価格を国際基準にまで戻す努力を、国として
実施すべきである。もちろん、これには専門知識をもつ内外のNPOの協力が欠かせ
ない。

また、廃棄物は、民間からだけではなく、原研、サイクル機構の国の研究機関や大学
の研究施設からも発生し、産官学全体の問題でも在る。

国際標準まで合理化する努力として、技術的な部分と制度面などの政策的な面があ
る。それぞれについて、産官学のロジステックをどのように組むべきなのか。


たくさんの専門家を抱えるEEE会議で、日本の未来、海外での良好、失敗事例をに
らみながら、皆様でスパイラルに議論していただければ幸いです。

匿名希望