Subject: EEE会議(Re: 原子力の競争力)
Date: Mon, 24 Feb 2003 08:19:35 +0900
From: "kkaneko" <kkaneko@eagle.ocn.ne.jp>

標記問題点に関して感想を申し上げます。

(1)原子力利用は、その本質的能力によって、資源、環境の観点から、人類の文明
を延命させる可能性があると思われています。

(2)平和利用により、社会福祉に貢献する技術として、安全思想の下で十分な保守
性を持って、利用開発が進められてきました。化石燃料と比べ、桁違いに出力密度の
大きいことから、技術的、社会的に従来の経験からの外挿での対応(かなり無駄を含
む)を許容してきたと思われます。
(3)その結果、他のエネルギー源との競合の下で、一定の役割を果たしてきました
が、潜在的、本質的有用性が、技術的な保守性(放射線に対する線形仮設、安全性へ
の諸基準、品質と価格のミスマッチ)に伴う高コスト、制度的不合理(国策と立地地
域振興の関係、国の規制と事業者の自主保安等)に伴う高コスト、利用者側からの情
緒的不安感、兵器転用への曖昧さ、計画の硬直性などが輻輳し問題が顕在化している
ように思われます。

(4)現在、国主導で、産業界協力の下改善に取り組まれているところですが、分散
して活動している原子力利用者(発電、医療、農業、工業、大学等)が強力に結束
し、ビジョンを作り、科学的合理性(リスク論)を基に機動力ある変革を主体的に提
言し、実行させ推進しなければ間に合わなくなる事態にあるのではないかと思われま
す。

<匿名希望>

-----Original Message-----
From: kkaneko [mailto:kkaneko@eagle.ocn.ne.jp]
Sent: Sunday, February 23, 2003 12:44 PM
To: Undisclosed-Recipient:;@m-kg202p.ocn.ne.jp
Subject: EEE会議(原子力の競争力)