Subject: EEE会議(Re: イラク問題に関する緊急提言)
Date: Mon, 24 Feb 2003 14:02:02 +0900
From: "kkaneko" <kkaneko@eagle.ocn.ne.jp>

各位殿

(財)日本国際フォーラムの緊急提言に対して、吉田康彦氏から次のコメントが寄せ
られました。ご参考まで。
金子熊夫
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小生も同フォーラムの政策委員ですが、緊急提言には反対です。理由は下記の通り。

(1)2月15−16日、世界の100都市以上で1000万人が参加して反米・反
戦集会が開かれたことは別にしても、
国家単位の国際社会の対応を見ても、圧倒的多数がイラクに対する武力行使反対を表
明しています。国連安保理の公開討論でも、60カ国が査察継続を主張、安保理構成
国15カ国の中で、米支持を表明しているのは3カ国だけで、残りの11カ国(常任
理事国の仏、中、ロを含む)が反対しています。最新の国内世論調査(ANNその他)で
も、日本国民の78.8%が武力行使反対、査察継続を支持しています。緊急提言は
小泉内閣の対米追随を追認する以外の何ものでもありません。同盟関係というのは追
随することではありません。

(2)「イラクに対しては査察継続、北朝鮮とは外交的処理、話し合いで」というの
が、この際、日本政府が主張し、米国にも要望すべき態度と考えます。北朝鮮に関し
ては、パウエル訪中・訪韓もその線で進められています。ブッシュ政権は「北朝鮮の
恫喝には応じない」としながらも、「交渉による解決」路線を堅持しています。日本
政府は、北朝鮮に毅然として対処するにせよ、ブッシュ政権に対し、米朝交渉のテー
ブルに就くよう主張するのが現在とるべき選択と考えます。

以上、金子兄の要請に応えてのコメントです。