Subject: EEE会議(イラクの石油利権争い)
Date: Tue, 4 Mar 2003 12:49:14 +0900
From: "kkaneko" <kkaneko@eagle.ocn.ne.jp>

各位殿

ブッシュ政権の対イラク政策の背景に石油権益確保の狙いがあるという見方はほとん
ど常識で、今更ご紹介するまでもありませんが、復習のつもりで以下のとおり。 情
報発信者は、当EEE会議でもちょくちょくご紹介している人物(現役のジャーナリス
ト) で、情報の確度は保証できます。
金子熊夫
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 ◆西クルナ、マジュヌーンの石油利権競争に勝利せよ。。。◆


 風雲急を告げるイラクは世界でも油田開発の余地が最も多く残された国であ
り、中での多くの生産量を期待できるのが南部の西クルナ、マジュヌーン両油
田地帯。それぞれロシアとフランスの石油企業がフセイン政権に食い込み、石
油開発にしのぎを削っている。

 イラク原油の確認埋蔵量は、サウジアラビアの2618億バレルに次ぐ11
25億バレル。ところが、対イラク戦に突き進んでいる米国の企業はこれまで
、イラクの油田開発に一切手が出せないできた。

 ブッシュ大統領がイラク戦でフセイン政権を倒し、仏ロ独占となっているイ
ラク油田開発の現状に穴を開けたいとしたら。。。

 米英スペインが国連安保理に提出した武力容認を柱とした新決議案を提出し
、ドイツや仏ロが強く反対の姿勢を示したが、少なくとも仏ロにとっては現状
のままでも石油利権に関しては米国を排除して思うがままに振る舞えるからだ


 米国の目標は一つ。イラクの石油利権獲得競争に戦争を通じて逆転勝利する
ことだ。フセイン政権崩壊後のイラクが、米国とその同盟国に対する安定した
石油供給源となれば、国際テロとの結び付きをささやかれるサウジに対する過
度の石油依存から、脱却することもできる。(了)

石川純一(文責)
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