Subject: EEE会議(Re:イラク問題と情報分析:大量破壊兵器の定量化)
Date: Sun, 16 Mar 2003 22:49:53 +0900
From: "kkaneko" <kkaneko@eagle.ocn.ne.jp>

各位殿



標記のテーマにつき、益田恭尚氏(エネルギー問題に発言する会)からもコメントを
いただきました。この問題も考え始めると大分奥が深い問題のようです。大いに議論
してください。

金子熊夫

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私も、小林弘昌氏や品川信良氏と同じような疑問を持つ一人です。

民主主義体制においては、当事者は説明義務を負うとされています。その顕著な例が
原子力問題で、何時も説明不測を非難されています。



今回の米国政府の説明は、民主主義を標榜する米国としては全くお粗末と言わざるを
えません。米国政府はイラクの核と生物化学兵器の保有に相当の明確な確証をもって
いるはずです。それを何故オープンにしないのでしょうか。仏、露、独の主張も理解
できません。国連が時間を掛けて査察すれば十分に対処可能であるとしているように
思いますが、どのような方法でどの位時間をかければ解明できると考えているので
しょうか。この点についても全く説明がなされていないように感じます。我々のよう
に、国際問題について無知なものは、両者の意見をどのように評価すればよいのか
まったく分かりません。



世界の主要国は過去にイラクが大量の生物化学兵器を保有していたという事実は認め
ているのではないかと推察します。イラクはそれをどのような方法で処分したので
しょうか、わが国でも50年以上前作られた毒ガスが中国北東部を初め、各所で見つか
り大きな社会問題となっております。また、それほど毒性が強くなくても、農薬や、
洗剤として使われたトリクレン等が時々地下水から検出され大きな社会問題となって
います。私の乏しい知識からすれば、特に、化学兵器は見つけることができたとして
も、これを化学的に無害化する技術は相当な高度の科学技術を必要とするはずです。
その上化学兵器は地下にでも埋めてしまえば、埋めたことを知っている人を除いては
全く調査不可能なのではないかと思われます。



核の保有については放射線計測器などを駆使すれば査察可能であると考えられます。
ただし、国際的合意により、IAEAに警察力を持った査察を可能になればの話でしょ
う。

このように考えてみるとイラクが少なくとも大量の化学兵器を持っていることは事実
であると推定されます。しかし、国外への持ち出しを国際協力により管理する手立て
はないものでしょうか。それについての議論が欲しいものだと思います。



そのように見てくると、今回のイラク制裁についての国際間の意見の相違は、テロ憎
さのためにこぶしを挙げてしまった米国と、米国の一国支配を望まない国々との戦い
のように思えてなりません。識者にご説明いただければ幸いです。

益田恭尚
藤沢市辻堂4-9-53
takmasudajp@ybb.ne.jp

----- Original Message -----
From: kkaneko
To: Undisclosed-Recipient:;@m-kg202p.ocn.ne.jp
Sent: Sunday, March 16, 2003 12:51 AM
Subject: EEE会議(Re:イラク問題と情報分析:大量破壊兵器の定量化)