Subject: EEE会議(Re: 米国における日本核武装論)
Date: Wed, 19 Mar 2003 11:02:50 +0900
From: "kkaneko" <kkaneko@eagle.ocn.ne.jp>

各位殿

米国における日本核武装論議は、北朝鮮問題と連動して、最近また再燃しつつあるよ
うです。
最近の特徴は、一部の学者やジャーナリストだけでなく、有力政治家などもこの問題
に触れ
るようになったことで、ついにチェイニー副大統領までがテレビでこれに言及したと
のことです。
以下、朝日新聞(3月17日付け)の報道記事です。ご参考まで。
金子熊夫
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「日本の核武装検討の可能性」 米副大統領が言及


 チェイニー米副大統領は16日、米NBCテレビの番組で、北朝鮮の核武装と弾道
ミサ
イル開発が東アジアでの軍拡競争を引き起こすとの見通しを示した上で、「日本が核
問題
を再検討するかどうか考慮を強いられるかも知れない」と述べた。北朝鮮の核問題が
再浮
上して以来、米国の安全保障政策の専門家や議員の一部で、日本の核武装が話題に
なって
いるが、米政権の最高レベルで言及されたのは初めて。

 米国の最近の議論は、日本が核兵器を持つことを恐れているとされる中国に対し
て、北
朝鮮問題への積極的な取り組みを促す材料、いわば「日本カード」(コラムニストの
クラ
ウトハマー氏)として使われている傾向がある。副大統領のこの日の発言も、日本の
核武
装について「それは中国の利益にかなっていない」としており、こうした中国に対す
る圧
力行使の一環と見られる。

 日本核武装論に対する米政府の見解としては、国家安全保障問題担当のライス大統
領補
佐官が先月、「日本自身が核武装を国益と見ている兆候はない。朝鮮半島の非核化が
必要
であり、そのために結束して当たらなければならない」との見方を示している。