Subject: EEE会議(イラク戦争と米軍の最新兵器)
Date: Fri, 21 Mar 2003 19:20:32 +0900
From: "kkaneko" <kkaneko@eagle.ocn.ne.jp>

各位殿

以下、ご参考までに。
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        ◆イラク戦争は最新兵器の実験場◆

(2003/03/21)

 20日開戦に至った第2次湾岸戦争は、地上戦へと拡大しているが、米軍は
アフガン空爆時と同様に、戦場を新兵器の検証・実験の場としている。最新技
術の導入により大幅に性能を向上させた爆弾、ミサイルなどがそれである。

 ◆GPS誘導弾

 全地球測位システム(GPS)を誘導装置に用いた精密誘導弾で、従来のレ
ーザー誘導と違い、砂嵐の際も正確な攻撃が可能。標的をピンポイントで攻撃
するもので、巡航ミサイル・トマホークもGPS搭載型となっている。

 ◆大型衝撃波弾(MOAB)

 爆撃機や輸送機から投下される重量約10トンの大型爆弾GPS搭載型で、
非核型爆弾としては最強。アフガン空爆で使用された協力爆弾バンカーバスタ
ー(BLU82)に比べ破壊力は40%増。大規模部隊の集結地や地下深く設
けられた標的の破壊に威力を発揮する。

 ◆HPM兵器

 強力な電磁波である高出力マイクロ波(HPM)を放出し、電子機器・シス
テムを無力化する兵器。通信システムの寸断や電力供給の停止を目的とする。
イラク側の主要指令施設に対し使用されている。

 ◆デジタル化部隊

 人工衛星や各種センサー、レーダーなどのからのデータをデジタル回線を使
って統合された部隊指揮システム。指揮官は敵味方の配置や動きをリアルタイ
ムで把握でき、迅速に最適の作戦遂行が可能となる。21日に始まった地上戦
に投入された米軍部隊がこのシステムを導入済み。

 第1次湾岸戦争では、ミサイル迎撃ミサイル・パトリオットが実戦に使用さ
れ、その欠点を検証し、現在の改良型パトリオットの配備につながっている。
(了)

石川純一(文責)
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