Subject: EEE会議(余談: 第4次世界大戦は始まっている!?)
Date: Sun, 23 Mar 2003 11:47:13 +0900
From: "kkaneko" <kkaneko@eagle.ocn.ne.jp>

各位殿

戦争とか攻撃とか、物騒な話ばかりで恐縮ですが、今朝拙宅に舞い込んできた
あるメルマガにちょっと面白い記事が載っていましたので、ご参考までに。 
こういう時期だからこそ、日々のニューズの先を読む、大きな世界史的な視野が
必要なのではないかと愚考する次第です。
金子熊夫
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   ●第4次世界大戦は始まっている!? ●


第1次、第2次世界大戦はご存じの通り。 それでは第3次世界大戦とは?それは自
由主義と共産主義との対決・戦争。その象徴がアメリカとソ連を旗頭に、第2次
大戦後40年間にわたって繰り広げられていた「東西冷戦」であった。この冷戦
は1989年のベルリンの壁の崩壊で終結を迎えた。 第4次世界大戦:(既に
始まりつつある)アメリカを始めとする先進諸国とテロリストの国家や組織との
戦いである。日本では冷戦が終わって、ボーダレスの平和な時代がやって来たと
考えている人が多いから、今世界で何が起きているのか分からなくなっている。
世界中に平和が来ていると錯覚している。日本の中だけで生きてきた評論家や政
治家には、冷戦が終わった状況が平和だと錯覚している。


その1:イラクに対する戦争が第4次世界大戦の序幕として正に始まろうとしてい
る。第2幕は、北
朝鮮の金正日に対する攻撃として始まる。イラク戦争を早期に終結させて、北朝
鮮の核開発施設やミサイル基地を先制攻撃すべきだと言う意見が、アメリカの中
枢部の一致した見解である。しかし政治的な判断からは、北朝鮮に対するアメリ
カの本格的な攻撃は、2004年の大統領選挙でブッシュ大統領が勝った後と見
るのが順当であろう。従って再選後の2005年に北朝鮮との決戦が勃発すると
いう予想になる。


その2:そして第4次世界大戦の終幕は、アメリカと中国共
産党・中国軍との対立である。この対立は冷戦の時のように長期間になるか、或
いは中国共産党が壊滅又は変質してしまうと言う可能性もある。今のところアメ
リカの中枢の考えは2025年くらいまでが一つの目途と考えているようであ
る。しかし中国の共産主義とアメリカが、長い間共存することは不可能である。
中国の歴史を見れば分かるように、中国国民は極めて排他的であり自己中心的で
ある。この中国及び中国の特性が国際化によってどこまで抑えられるかの予測は
難しい。しかし中国の急ピッチの経済拡大から来る自負心と思い上がりが、アメ
リカとの衝突に突き進むのは確実で、数十年の内には必ず衝突するであろう。


その3:この他に経済金融戦争がある。それは日本の古い金融体制とアメリカの
利益を代表するウオール街の戦いである。つまりアメリカは日本の円を狙ってい
るのである。アメリカは強くあらねばならない。そのためには強いドルが必要で
ある。アメリカのドル・経済を支えるためには、円の力が必要であり、円をアメ
リカに取り込もうという戦争になりつつある。不良債権の処理という名目で、日
本の銀行を潰してもかまわないと言う考え方が、見て取れる。その口実に「グロ
ーバルな時代になった以上、日本の古い金融システムは要らなくなった」という
言い方をしているのである。竹中財政金融大臣が進めている政策が、アメリカの
手先であると批判されているのは、このアメリカの戦略に乗っていると見えるか
らである。日本は自らこの戦いに勝たなければならない。日本の経済利益をアメ
リカのシステムから守る戦いが必要である。この戦いに勝つためには、日本が掲
げてきた平和主義を捨てなければならない。戦わなければ自らの利益を守ること
は出来ない。


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以上は、元NHKのワシントン支局長日高義樹「アメリカの世界戦略を知らない
日本人」という本から。