Subject: EEE会議(日本の原子力技術者はたるんでいる!)
Date: Tue, 1 Apr 2003 19:16:15 +0900
From: "kkaneko" <kkaneko@eagle.ocn.ne.jp>

各位殿

当EEE会議の古くからのメンバーで、エネルギー政策(とくに水素エネルギー)の
専門家としても著名な内田裕久氏(東海大学工学部長)から、次のようなコメントが
寄せられました。詳しくは添付ファイルをどうぞ。
金子熊夫
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いつも興味深い討論、情報を提供する機会をアレンジしていただいてありがとうござ
います。
いつも感じるのですが、一部の原子力専門家の方々の感覚は、同じ工学分野で研究開
発を行っている技術者とし
ても違和感があります。技術を利用する利用者、消費者、顧客の存在無しに議論が進
んでいるからです。

食料確保同様、エネルギー確保はヒューマンセキュリティーの根幹に関わるもので
す。その意味で、僅かな質
量変化が莫大なエネルギーに変換できる現象が発見され、当時の革新技術として考え
るべきもので、原子力の
重要性もエネルギー確保という視点から当然なのですが。

原子力の平和利用に努力された方々の当時の意気込みに比べると、技術が進歩したと
はいえ、今の原子力を取り
まく管理運転状況は「たるみ」「おごり」が出ているのではないでしょうか。

昨年11月と今日4月1日に掲載されたコラム記事を添 付いたします。 (1995
年から月1回の頻度でコラムを書いております。) 

内田 裕久

東海大学工学部長・大学院工学研究科教授

   TEL: Japan(+81)-(0)463-58-1211.
   FAX: Japan(+81)-(0)463-58-1812.
 E-mail: huchida@keyaki.cc.u-tokai.ac.jp