Subject: EEE会議(Re:イラク戦争と日本政府の立場)
Date: Fri, 4 Apr 2003 04:25:45 +0900
From: "kkaneko" <kkaneko@eagle.ocn.ne.jp>

各位殿

先日岡本行夫氏の意見をご紹介しましたが、本日配信の小泉内閣メールマガジン
(No.89)に再び同氏のコメントが載っていました。ご参考まで。
金子熊夫
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● 反響の大きさに驚きました(外交評論家、内閣官房参与 岡本行夫)

 3月20日号のメルマガに多くの反響がありました。いかに日本人がイラ
ク戦争に真剣な関心をもっているか。身が引き締まりました。そこで編集部
にお願いして、ときどき僕の短文を載せてもらうことにしました。

 小泉首相に皆さんからいただいた反響の話をしましたら、「政府の責任は
重いな」と厳しい表情でした。

 戦争を始めてしまったアメリカを支持するという小泉さんの苦しい決断で
したが、これを支持してくれる人達も半数以上いました。有り難かったです
が、同じくらい大切だったのは、理由を付しての反対意見です。

 反対意見の中で一番多かったのは、「平和国家日本はいかなる戦争も否定
すべき」という原則論でした。基本的にはガンジーの無抵抗非暴力主義の考
え方で、気持ちは分かります。しかし、そうした平和国家日本が生きていく
現実の世界には、危険な国やテロリスト集団が存在します。日本が安心して
いられるためには、イラクのような国に(残念ながら)強制力をもってでも
大量破壊兵器放棄という国際約束を守らせることが必要になるのです。

 それにしても、イラク市民の被災を見るのはつらいです。今やフランスの
ドビルパン外相も「米国が早期にこの戦争に勝利することを希望する」と発
言していますが、戦争の一日も早い終結を願うばかりです。