Subject: EEE会議(Re: インドネシアの原子力計画)
Date: Tue, 22 Apr 2003 17:05:48 +0900
From: "kkaneko" <kkaneko@eagle.ocn.ne.jp>

各位殿

標記トピックに関し、早速東京工業大学の澤田哲生氏より、次のようなメールを
いただきました。ご参考まで。
(金子)

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水上原子炉ですが、これは水上というよりは原子力船そのものといった方がその姿に
近いと思います。KLT−40という名称の小型軽水炉です。ロシアが結構長い歴史
をもっている原子力砕氷船の技術の多く(ほとんどそのまま?)を移転して使ってい
るようです。
船ですから、海岸や大きな河川であれば世界中どこにでも設置できるというのが売り
のようです。
開発主体はマラヤエネルゲティカという一応私企業で、原子力省がバックアップして
いるようです。
ロシア内でも極東地域から設置受け入れのオファーが来ているようですが、誰も投資
できる体力がないようで、ロシア国内ではなかなか陽の目を見ないようです。
原子炉本体(すなわち船)は、ムルマンスクの造船所で(金さえあれば)いつでも建
造できるとか。
ご参考までに

東京工業大学
澤田哲生