Subject: EEE会議(Re:日本の原子力開発の進め方について)
Date: Sun, 27 Apr 2003 12:04:26 +0900
From: "kkaneko" <kkaneko@eagle.ocn.ne.jp>

各位殿

標記テーマに関し、新たに次のような問題点のご指摘が「匿名希望」氏からありまし
た。一部の方々にはダブっているかもしれませんが、ご参考まで。

因みに、当会議では、皆様のつよいご要望により、近い将来、検索機能を備えた独自
のホームページを開設すべく準備中ですが、その際送信者名による検索を可能にする
ために、なるべくご自分の「ハンドルネーム」を予め決めておき、それを常時お使い
になられるようお願いいたします。 ただ「匿名希望」氏というだけでは他のメール
と区別して検索できませんので。なお、「ハンドルネーム」は、ペンネーム、雅号で
も、単なる記号でも、他人と識別できるものであれば何でも構いません。(たとえば
「織田信長」「一言居士」「へそまがり」「あとむくん」「アインシュタイン」「サ
ダムフセイン」などなど)。 もちろん自己の発言に責任を持つという意味では、実
名明記が最も望ましいわけですが、個々人の社会的立場や状況によって匿名もやむを
えない場合があり、むしろ匿名制によりホンネの議論が出来ることのメリットも大き
いのではないかと考える次第です。なにとぞご理解の上、ご協力ください。
金子熊夫

******************************************

牧英夫様および豊田正敏様のご意見を読ませて戴いた時に、どうして、革新炉の候補
に高温ガス炉の名前が出てこないのか不思議に感じます。確かに、高温ガス炉は、第
4世代炉でなく、第3+世代炉と言われているために、真近の炉(南アが来年には着
工に入る状況にある)であるがために取り入れていないのか、それとも日本の原子力
発電の路線が、軽水炉−高速炉路線であるために、範疇に入っていないのか?

現在、中小型モジュール高温ガス炉については、次のような特長を持っているため
に、高速炉に軽水炉から引き継がれるまでの間の原子力発電に、および海外を視野に
入れた場合に(日本としては、アジア等の途上国向けの原子力発電を開発すべきであ
ると考えています)大いに推進すべきであると考えます。

軽水炉が現在のように成熟するまでに、多くの研究開発をなされているのですから高
温ガス炉についても、秘めている特長を開花させるために、国の支援を受けて民間と
一体になって、実用に向けた多くの研究開発を推進すべきと考えます。特に、高温ガ
ス炉には、発電以外に水素製造向けなどの熱利用にも期待があるのですから、国の原
子力政策の中に位置付けるべきではないかと思いますが、如何でしょうか?

[中小型モジュール高温ガス炉の特長]

@ 優れた固有の安全性、ガスタービンの直結により得られるシステムの大幅な簡素
化、高い熱効率により、小型であっても大型炉に匹敵する優れた経済性を達成でき
る。

A 原子炉・発電モジュールを順次増設することにより、需要の伸びに柔軟に対応で
き、投資負担、投資リスクを大幅に低減できる。

B 安心感をもって社会に受け入れられるような優れた固有の安全性をもつ。

C 高温熱の供給によって炭酸ガスの排出のない、水からの水素製造が可能である。

D 我国におけるHTTR建設・運転経験、海外における実績などにより、技術基盤が確
立されており、現実性が高い。

以上
   「匿名希望」