Subject: EEE会議(Re:日本の原子力開発の進め方: 高温ガス炉について)
Date: Thu, 1 May 2003 10:27:13 +0900
From: "kkaneko" <kkaneko@eagle.ocn.ne.jp>

各位殿

標記テーマに関する一昨日(4月29日)の豊田正敏氏のご意見に対し、「ピノチ
オ」氏(某有名研究所部長)から次のようなコメントをいただきました。ご参考ま
で。専門家によるさらなるご議論を期待します。
金子熊夫

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ご苦労さまです。下記豊田さんのなぜ鉄鋼、化学が高温ガス炉を見捨てたのかについ
ての私の見解は以下の通り。

1.単純に高すぎる。プラントのコストが高い、したがってそこからえられるエネル
ギーの単価が高すぎる。
2.使い勝手が良くない。つまり原子炉の運転側からの要求で勝手に、年1回は止ま
るは、いらないときも動かしたがるでは使えない。

要するに当時の(今も?)原子力側のわがまま、傲慢で嫌われたと思います。高温ガス
炉開発側は800度クラスの熱が供給できますといっても、そんなものなんでも燃や
せば容易に手に入るわけですから、また反応温度として800度はまあ魅力はあるの
ですが、それを達成する熱源としては1000度c以上が欲しいところです。

コストについては、発電用に使えるならそのエネルギーコストは競争力があるはず。
しかし日本の電力コスト、価格はなんだかよく分からない、電力が使えるからといっ
て普通の企業が使えるわけではなかった。過去形にご注意、総括原価のメリット、弊
害?
核熱利用の研究会だかを昭和50年代後半か60年ごろにやっていて感触からすれ
ば、鉄鋼、化学の一般的な反応は以上のようなものであったといって過言ではないと
思います。吉田邦夫東大名誉教授が詳しい。

ハンドルネーム:「ピノチオ」

-----Original Message-----
From: kkaneko [mailto:kkaneko@eagle.ocn.ne.jp]
Sent: Thursday, May 01, 2003 1:21 AM
To: Undisclosed-Recipient:;@m-kg202p.ocn.ne.jp.iae.or.jp;
Subject: EEE会議(Re:日本の原子力開発の進め方: 高温ガス炉につい
て)


各位殿



標記テーマに関する「匿名希望」氏のメール(4月27日)に対し、再び豊田正敏
氏から次のようなコメントをいただきました。ご参考まで。

金子熊夫 

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