Subject: EEE会議(Re: 日本の原子力の進め方: 高温ガス炉について)
Date: Sat, 3 May 2003 23:44:30 +0900
From: "kkaneko" <kkaneko@eagle.ocn.ne.jp>

各位殿

高温ガス炉問題に関する「ピノチオ」氏のコメント(5月1日)に対し、益田恭尚氏
(エネルギー問題に発言する会)から、次のようなメールをいただきました。ご参考
まで。
金子熊夫

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豊田さんの質問に答える形で、「ピノチオ」氏が鉄鋼、化学が高温ガス炉を見捨てた
理由を説明されたのを見て、世の中このような誤解が時々おこるのだなと感じました
ので、一言述べさせて頂きます。

軽水炉を担当していた技術者としては、当時、鉄鋼メーカーから農業関係者まで高温
ガス炉の開発に参加、もしくは興味を示されたこと自体不思議な気がしました。新日
鉄のような会社が参加されるのであるから何か可能性があるのかと思ったことを思い
出します。
「エネルギーの単価が高すぎる」「800度クラスの熱が供給できるといっても、そ
んなものなんでも燃やせば容易に手に入る」のは、「ピノチオ」氏の言われる通りで
ありましょう。今でも将来の可能性を信じている方もおられるかも知れませんし、当
時誰かに騙されたのかも知れませんが、ガス炉から得られる高温ガスを製鉄に直接使
うという考え自体、適材・適所の考えから外れているのではないかと感じられ、事前
検討が不足だったと思わざるを得ません。但し、将来製鉄のエネルギーを何に求める
かは重要な課題だということは再認識しました。
「原子炉の運転側からの要求で勝手に、年1回は止まる」とありますが、異常が発見
されたならば直ちに停止しなければならないのはは原子力の宿命であります。年1回
の定期検査は日本では法律で義務付けられております。この点は、近い将来考え方を
変えていかなければならない点です。
原子力関係者の説明不足だったのかも知れませんが「原子力側のわがまま、傲慢」で
はないという事は理解して頂きたいと思います。

益田恭尚

----- Original Message -----

From: kkaneko
To: Undisclosed-Recipient:;@m-kg202p.ocn.ne.jp
Sent: Thursday, May 01, 2003 10:27 AM
Subject: EEE会議(Re:日本の原子力開発の進め方: 高温ガス炉につい
て)


各位殿

標記テーマに関する一昨日(4月29日)の豊田正敏氏のご意見に対し、「ピノチ
オ」氏(某有名研究所部長)から次のようなコメントをいただきました。ご参考ま
で。専門家によるさらなるご議論を期待します。
金子熊夫

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