送信者: "kkaneko" <kkaneko@eagle.ocn.ne.jp>
件名 : EEE会議(R:.日本の原子力開発の進め方について: 増殖炉の建設コスト)
日時 : 2003年5月7日 9:46

各位殿

標記テーマに関する中神靖雄氏(核燃料サイクル開発機構副理事長)のご意見(5月
7日付け)に対し、益田恭尚氏(エネルギー問題に発言する会運営委員、元東芝)
から次のようなコメントをいただきました。ご参考まで。
金子熊夫

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中神靖雄氏の力強いお言葉をうかがい、より経済的な増殖炉の実現に向けて、着実な
努力を続けられておられるとのこと。期待しております。
ただ、文中、建設コストについての記述について余計なこととは思いますがコメント
させて頂きます。

●「軽水炉と比べてもこれを下回る物量にできる見通しを得ています。建設単価予想
比較ではナトリウム冷却FBRは(他のFBRと比べて建設単価が最も安く、)軽水炉の単
価をも下回る見通しを得ています」とあります。
建設コストが高いことが一番の問題点となっている現在、誠に結構なことでありま
す。
しかし、増殖炉は軽水炉より少し建設コストが高くなっても、それなりの存在意義が
あるものと考えます。
本体以外にもいろいろ追加設備も必要になることでしょうし、予測外の費用も掛かる
ことでしょう。
余り背伸びした希望的観測はかえって真実性が問われ、将来に亘り自らの首を絞める
ことになりかねないのではないかと危惧する次第です。

益田恭尚
takmasudajp@ybb.ne.jp

----- Original Message -----
From: kkaneko
To: Undisclosed-Recipient:;@m-kg202p.ocn.ne.jp
Sent: Wednesday, May 07, 2003 12:28 AM
Subject: EEE会議(Re:日本の原子力開発の進め方について)