Subject: Re: EEE会議(Re:日本の原子力開発の進め方について: ある反原発団体のホームページ) <訂正>
Date: Fri, 9 May 2003 14:19:51 +0900
From: "kkaneko" <kkaneko@eagle.ocn.ne.jp>

各位殿

先ほど配信しました標記メールでは、小生のミスで文章が一部ダブっておりました。
下記のとおり###で囲まれた部分は不要につき、削除してください。
金子熊夫

----- Original Message -----
From: kkaneko
Sent: Friday, May 09, 2003 11:54 AM
Subject: EEE会議(Re:日本の原子力開発の進め方について: ある反原発団体の
ホームページ)


各位殿



1.最近、「グリーン・アクション」と称する反原発団体(旧称「プルトニウム・
アクション・ネットワーク京都」、代表:アイリーン・美緒子・スミス氏=京都在
住)が、そのホームページで、次のような記事を載せております。



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<事業主体の元社長ですら稼働反対>
事業主体・日本原燃の前身である原燃サービス(株)の元社長および最高技
術顧問であった豊田正敏氏も、いま安直に再処理を稼働すべきではないと公言してい
ます。

豊田正敏氏の主張:
「再処理・プルサーマルを今後続ければ続けるほど、経済的損失(年間500
億〜600億円)がかさむことになる。……従来、原子力委員会がプルサーマルについ
てメリットとして主張してきたウラン資源の有効活用、核不拡散、環境負荷低減など
はいずれもその理由が不適切であり、経済的に極めて高いのに対し、何らのメリット
もない(『ENERGY』2002年12月号)」

========================


###事業主体・日本原燃の前身である原燃サービス(株)の元社長および最高技術
顧問であった豊田正敏氏も、いま安直に再処理を稼働すべきではないと公言していま
す。

豊田正敏氏の主張:
「再処理・プルサーマルを今後続ければ続けるほど、経済的損失(年間500億〜600
億円)がかさむことになる。……従来、原子力委員会がプルサーマルについてメリッ
トとして主張してきたウラン資源の有効活用、核不拡散、環境負荷低減などはいずれ
もその理由が不適切であり、経済的に極めて高いのに対し、何らのメリットもない
(『ENERGY』2002年12月号)」

事業主体・日本原燃の前身である原燃サービス(株)の元社長および最高技術顧問
であった豊田正敏氏も、いま安直に再処理を稼働すべきではないと公言しています。

豊田正敏氏の主張:
「再処理・プルサーマルを今後続ければ続けるほど、経済的損失(年間500億〜600
億円)がかさむことになる。……従来、原子力委員会がプルサーマルについてメリッ
トとして主張してきたウラン資源の有効活用、核不拡散、環境負荷低減などはいずれ
もその理由が不適切であり、経済的に極めて高いのに対し、何らのメリットもない
(『ENERGY』2002年12月号)」###


因みに、本ホームページは下記のURLからアクセスできます。
http://www.greenaction-japan.org

このホームページを開いて、「ガッテン再処理」でクリックして「入場口」をク
リックして「青森六ケ所に再処理工場が作られています」をクリックして、「次へ進
む」を次々にクリックしていくと上記の文章にたどりつきます。


2.ところで、上記1に引用されている豊田氏の主張なるものは、それ自体、当
EEE会議でもこれまで何度も同氏ご自身が表明されているものですが、この引用の仕
方は明らかに恣意的で、バランスを欠いており、誤解を生ずる惧れがあると思われま
す。そこで小生から同氏に対し改めて真意を確認しましたところ、早速次のような
メールを送っていただきましたので、そのままの形でご披露します。ご参考まで。
金子熊夫
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 反対派のホームページの記事を拝見しました。私の考えは、3月5日の「原子力開
発の進め方に関する提言」の中で下記のように、『当面英仏への再処理委託に伴なっ
て返還されるプルトニウムは、プルサーマルで燃やさざるを得ないし、六ヶ所再処理
工場も原子力発電所に使用済燃料が貯まりつづけるのを避けるため、再処理せざるを
得ないが、中長期的には、使用済燃料の長期貯蔵が可能となった時点で、長期貯蔵に
切り替えるべきである。』と提案しているのであって、再処理工場の稼動に反対して
いるわけではないことを併せて配信くださるよう御願いします。



C プルサーマルと使用済燃料の長期貯蔵

 ウランの需給は緩んでおり、価格は安い状態が当分続く見通しであるのに対し、
再処理費及びMOX燃料加工費が、従来予想値の数倍になっている現状より、プルサー
マルは極めて割高となって来ている。しかも、高速増殖炉は実用化の見通しが不透明
になっている現状を考慮すると、当面英仏への再処理委託に伴なって返還されるプル
トニウムは、プルサーマルで燃やさざるを得ないが、六ヶ所再処理工場では、プルト
ニウムを回収しないとの前提で再処理することとし、中長期的には、使用済燃料の長
期貯蔵が可能となった時点で、長期貯蔵に切り替えるべきである。40~50年の長期貯
蔵の後、その時点でプルサーマルまたは、高速増殖炉が経済的になれば、再処理して
プルトニウムを利用することとするが、もし、これらの経済性の見通しが得られなけ
れば、使用済燃料の直接処分を選択肢とすべきである。