送信者: "Kumao KANEKO" <kkaneko@eeecom.jp>
件名 : EEE会議(自民党、核燃料サイクル見直しへ)
日時 : 2003年5月24日 9:22

各位殿

昨日(5/23)の毎日新聞の記事です。すでにご覧になったかもしれませんが、ご参考ま
で。
KK
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<自民党>核燃料サイクル見直しへ 業界意向反映、政府に要求
 (毎日新聞、2003年5月23日)

 自民党は22日、核燃料サイクルの見直しを政府に求める方針を固めた。プルサー
マル
や使用済み核燃料の再処理では「柔軟性をもって対処すべきだ」との表現を同党とし
て初
めて採用、「着実に推進する」としていた従来の政策から、慎重かつ現実的な路線に
方針
転換する。再処理の費用負担では「政府の関与」を明確にすべきだとし、将来的な負
担増
を警戒する電力業界の意向を反映した内容となっている。

 同党は23日のエネルギー総合政策小委員会で、核燃サイクルの見直しを含むエネ

ギー基本政策の骨子をまとめる。原発から排出された使用済み核燃料を全量、国内で
再処
理してプルトニウムを取り出し、プルサーマルや高速増殖炉で使用するという政府の
原子
力政策を、骨子は「硬直的」と批判。「ウラン需給動向、当面の経済情勢等を勘案
し、柔
軟性をもって対処すべきだ」と求めている。

 電力各社は、使用済み核燃料の「全量再処理」を定めた政府の原子力長期計画に基

き、青森県六ケ所村に2兆円余をかけ再処理工場を建設中。05年7月から年間最大
80
0トンを処理する計画だが、トラブルが予想されるほか、「プルサーマルが実現して
いな
い現状では余剰プルトニウムが発生する」と懸念が強い。

 このため自民党は「全量再処理」を定めた現行政策を改めるよう政府に求めるほ
か、電
力業界が再処理能力を年間400トンに半減させたり、使用済み核燃料を一時保管す

「中間貯蔵施設」を早期に建設できるよう支援することなどを、「柔軟な対応」とし
て求
めるとみられる。

 使用済み核燃料の再処理について、自民党は「事業期間が超長期にわたり、不確実
性が
残る。(電力会社は)事業推進のリスクが増大する」として、「国と企業の役割分担
が必
要」と要求。電力小売りの自由化でコスト削減が急務になっている電力会社は、各社
が電
気料金に上乗せして再処理費用を負担することに懐疑的で、同党は政府も応分の負担
をす
るよう求める方針だ。 【川口雅浩】