各位殿

すでにご覧になった方もおられるかと思いますが、月刊誌「原子力eye」の7月号
に、最近相次いで誕生したいくつかのエネルギー関係のNGOに関する特集記事が載っ
ております。 編集長の中英昌氏から同記事を送っていただきましたので、その中か
ら当EEE会議及び「エネルギー問題に発言する会」に関する部分だけを以下のとおり
ご披露します。記事全文は、添付ファイルでどうぞ。
--KK

***********************************

■「エネルギー環境電子メール会議」(EEE会議)

 EEE会議(ホームページ:http://www.eeecom.jp)は、原子力推進を旨とする金
子熊夫氏(kkaneko@eeecom.jp)が主宰する、主としてエネルギー、原子力・核、地球
環境問題等に関し、Eメールを通じて自由に議論する場で、来る者は拒まず、去る者
は追わずが原則。基本的に、元外交官(初代外務省原子力課長)、東海大教授だった
金子氏の幅広い人脈と抜群の行動力、センス、人脈を通じて得られる情報が毎日、数
本提供され、それをもとにメール上で高度、活発な意見交換が行われている。
 その情報は極めてタイムリーかつ有益で、特に、原子力関連を中心とした国際動向
が即刻、原文(英文)を交えて提供される大きな特徴がある。発足約3年で、参加者
は全国各地、各層から500人を超えており、政界含め、産官学の指導的立場の著名
人も多数参加し、質の高いブレーンサミットのような存在となっている。ただ、EE
E会議は現在、金子氏の全く個人的なボランティア活動にとどまっているため、より
広く社会に還元するため、株式会社あるいはNPOのような組織化を検討している。

■エネルギー問題に発言する会

 エネルギー問題に発言する会(ホームページ:http://www.engy-sqr.com)は、原
子力の専門的知識・技術を持ちリタイアした同好の士数人が世の中の現状を憂い、た
だ、憂うだけでは犬の遠吠えに過ぎないとして2001年8月に組織化した。設立趣
意書には、「長年エネルギー産業に携わってきた私達の心配は、多くの国民(サイレ
ントマジョリティー)がエネルギー問題に関心を持っても正確で十分な情報に接する
ことができず、偏ったマスコミの論調が独り歩きをし、国の根幹にかかわるエネル
ギー問題の方向性が形成されているのではないかという点にある。私達の積極的な発
言が今こそ必要と考える」とある。
 同会は、会員数約150人(運営委員30人)、日立、東芝、三菱の原子炉メー
カー3社を中心としたメーカー出身者が過半数を占めていることが特徴で、電力、官
庁関係者も含まれる。また、会員の80%が各社のOBで、長年の実務経験を通じ
て、特にマスコミの正確でない報道に対して意見を出し、専門技術を解説して資料と
して提供するといった活動を展開している。あくまで、個人の考え、発言が基本であ
り、EEE会議との相互乗り入れなど、外部との連携にも積極的に取り組んでいる。
 こうした発言する集団の1つの意義は、“シルバーインテリジェント”の活用にあ
る。社会正義の浸透と会わせ、世界一の高齢化社会・日本がリストラの波で沈没しな
いためにも、大いなる活性化を期待したい。