各位

EEE会議代行の統括の天野です。

(自己紹介、EEE会議に望むこと)

東京電力技術開発研究所で次世代再処理および高レベル廃棄物処分性能評価などの研
究開発に携わっており、原子力学会の企画委員および『再処理・リサイクル部会』の
幹事をしております。次世代再処理を研究していますと、次世代のエネルギーや日本
のあるべき姿を時折考えます。原子力学会の企画や部会のセミナーでも専門家や関係
者と議論を深めているところです。その中で原子力というのは、皆様の理性、論理的
アプローチのほかに、国と国との関わり、すなわち外交的側面特に軍事転用面や幅広
い意味でのエネルギーセキュリテイからのアプローチが必要です。例えば米国が認め
た日本の再処理権というのがあるわけです。
次世代のエネルギーや日本のあるべき姿を検討するときに、われわれ科学者集団だけ
の議論ではどうしても解が得られない。外交的センスが必要になってまいります。議
論する場合に外交の専門家が必要になるわけです。
そのような状況から外交の専門家で原子力に造詣も深い金子先生とそれを議論する場
のEEE会議が必要ではないかと考え、サポートしております。
時には軍事側面にばかり話題が集中しすぎ、私の母体からも非難の声があがる場合が
ありますが、タブーを恐れずに議論することは大事です。
軍事と商業的利用の両方の側面からバランスが取れるように、私の方でも幅広く論点
を提示してまいりたいと存じます。
皆様も、日本の国益からその議論、論点はおかしいと思われましたら、その都度ご意
見をいただければと存じます。金子先生のEEE会議では、モデレータでもあります。
EEE会議の質を高めるのは、ご参加いただいております皆様方の発信と深い議論だと
存じます。
われわれは、株主や一般の方々への説明責任を更に求められます。意見の交換あるい
は対戦する場が必要です。解も一つではなくて、いろいろな選択肢があり、バランス
の取れた解になるのだと思います。外交的側面を把握し、日本の国益(短期、長期)の
観点からのバランス感覚を皆で認識することが大事なのではないでしょうか。

自己紹介が長くなりましたが、今回は、女性の参加要望とその環境作りについて、意
見を述べたいと存じます。

(真の豊かさをもとめ、女性の参加要望とその環境作り)

米国人のレデイファーストに習い、時折、エレベータで女性に順を譲ったりするので
すが、米国のレデイファーストはもっと、底が深いようですね。
米国人は女性を援護して、女性が社会のある一定の役割を持ち、それで社会のバランスを取るということが念頭にあり、あるいは長年身についた哲学ではないでしょうか。
「社会が女性を支援することが何故必要か」米国人はよくわかっているのではないか。
単に上からの押し付けではない。トータルの競争力を高めるために、役割分担を女性と
行う事で、米国の社会としての全体の豊かさなり、感性の豊かさなり、いい点を生み、。
女性も社会が支援しているのを理解していて、その中で自更にいい点を出してきているのではないでしょうか。これが競争社会における協調主義ではないかと感じます。

日本は競争社会に移行しようとしていますが、世の中には精神的に強い人もいれば、弱
い人もいます。八方美人的な人もいれば、ある一面では劣っていても、別のある一面で
は突出して優れている人もいます。 場合、場合で、やれる人がやればいいのであって
女性だけではなく、一般に弱者といわれる人や不得手な人への配慮も当然必要です。
これは、別の機会に提案します。

女性もレデイファーストだからといって、甘えているわけではなく、女性も元気に自分で実施しようとしている。今後の競争社会の中で、皆さんの特質をいかに生かしながら、トータルの競争力を挙げていくか考えませんか。例えばゴルフでいうハンデイがあり、それがゴルフをもっと豊かなものにします。人間の生活の質が高まるように思えます。

日本の人口の50%は女性です。働いている女性の割合も増えています。日本も男社会から男女参画型の社会、バランスの取れた社会にする必要があります。この点の議論が必要です。賛否と実態と改善の方法特に環境整備(法体制も含む)、日米などの比較、男女双方からご意見をいただければ幸いです。

EEE会議では更なる多数の女性参加を要望いたします。
読者の皆様も是非ご関心のある女性がいらっしましたら、EEE会議をご紹介ください。