EEE会議(NPT体制の将来など:欧州の動き)
2003/6/30

各位殿

イラク、イラン、北朝鮮問題でNPTを軸とする国際核不拡散体制の今後のあり方等が国際的に注目を集めております。こうした問題に関する最近のヨーロッパにおける議論の動向について、スウェーデンで長年ご活躍中の池上雅子氏(ストックホルム大学アジア太平洋研究所所長)から次のようなメールをいただきました。資料について関心のある方はご一報ください。 --KK

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欧州旅行は実り多かったこととお喜び申し上げます。私も先週はイタリアの軍縮軍備管理関連のサマープログラムに参加し、NPT体制の将来や米国の小型核兵器開発問題など刺激ある議論をしてきました。特に印象深かったのは、冷戦時代核兵器開発に従事していたロシアの物理学者が「核兵器廃絶のための検証制度は技術的に十分可能で、必要なのは政治的意思だけだ」と報告したことで、NPT体制の改革・再構築にむけた気運がでてきているのではないかと感じた次第です。関心がお有りの方には、御本人の了解を得て、報告内容のppt ファイルをお送りできると思います。

さて、いつもEEE会議では誠に貴重な勉強をさせていただいてますが、会員制に移行とのことで、僭越ながら一言お願いがあります。海外在住の参加者の場合、海外情報の提供などEEE会議にそれなりの貢献をできる一方、日本で開催の諸々の講演会や会議等への参加の特典が得られません。その点で、特別会員の会費は割に合わない気がする一方、一般会員では物足りなさを感じます。海外在住会員向けに、会費などで、いまひとつ御配慮を戴けませんでしょうか。何卒宜しく御配慮の程、お願い申し上げます。

池上雅子拝 (ストックホルム大学アジア太平洋研究所所長・準教授)

 

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P.S.

ご指摘のような事情に十分配慮して、適切に対応させていただきますので、ご安心下さい。 金子熊夫拝