EEE会議(イラクの大量破壊兵器未発見問題と専門家の責任).......2003/7/7

皆様
 
標記の問題に関して、最近ある匿名希望氏から次のようなメールをいただきました。ご参考まで。
--KK
 
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<前略>
イラク戦争が実質的に終結して2ヶ月にもなるのに、米英両国が開戦の最大の大義名分とした大量破壊兵器(WMD=核兵器、生物・化学兵器)そのもの、或いはそれらが実際にイラクに存在したという確固たる証拠は未だに見つかっておりません。このため米英両国では、ブッシュ大統領やブレア首相の政治責任を問う声が上がっていると聞いております。
 
日本でも本年2月末頃、外交や安全保障問題を専門とする財団法人日本国際フォーラムなる団体が、イラク戦争に関して小泉内閣は対米支持を早期に表明すべきだという趣旨の緊急アピールを発表しました。これに署名した39名の著名な国際政治専門家、学識経験者等の中には、確か金子先生の御名前も含まれていたと記憶します。
 
小生は一介の技術屋で外交や軍事問題にはズブの素人ですが、どうも気になるありますので、敢えて疑問を呈します。未だにイラクで大量破壊兵器が見つかっていない現状をどうお考えか、あのアピールは間違っていたのではないかーーというような点について、小生のような素人にも分かり易く説明して頂ければ幸甚であります。  
 
    <匿名希望>
 
 
PS:
 
この緊急アピール(財団法人日本国際フォーラム緊急提言委員会が中心になってまとめたもの)に署名した39名の中に小生自身も含まれているのは事実で、上記アピール文書を2月24日に当EEE会議で正式に配信しております(ホームページhttp://www.eeecom.jpでご確認ください)指摘の点については小生も日頃真剣に考えており、いずれ折をみて自分の考えを明らかにするつもりです。けだし、このWMDと国際核査察の問題は、今後の核軍縮、核不拡散、さらには国際政治・外交の基本に関わる問題であり、北朝鮮問題も視野に入れてきちんと議論しておくべき問題であると考えるからであります。
金子熊夫