EEE会議(Re:ブッシュ政権の「ウラン疑惑」)....................................2003/7/17

皆様
 
昨日(7/16)の標記メールで触れたように、ブッシュ大統領が今年1月29日の一般教書演説で「イラクは最近アフリカから相当量のウランを購入しようとした、云々」と述べた部分が、CIA等の捏造情報に基づくものであったとして現在政治問題化しているわけですが、念のために、問題の個所は次の一節です。

 “The British government has learned that Saddam Hussein recently sought significant quantities of uranium from Africa. Our intelligence sources tell us that he has attempted to purchase high-strength aluminum tubes suitable for nuclear weapons production.”

 同大統領は、「アフリカから」と述べただけで、「ニジェールから」とは述べていません。しかし、ホワイトハウスや米国家安全保障会議(NSC)も、イラクとニジェールの契約書類は「でっち上げられたもの」と正式に認めました。

 なお、ローマからの最新情報によると、「在ローマ・ニジェール大使館の外交官が、金銭目的でイラクのウラン購入説をでっち上げ、これを新情報と思いこんだイタリア当局が米英に通報して波紋が広がった可能性がある」ということですが、イタリアの外相はこれを否定しています。一方英国のブレア首相は、この情報は捏造されたものではないと議会で明言しています。ご参考まで。--KK