EEE会議(韓国の原子力輸出の動き) ........................................................2003/7/27

韓国の原子力業界は、青息吐息の日本と違って、最近世界各地で活躍しているようです。例えばベトナムですが、日本の最大のライバルは、フランスやロシアなどより、韓国という可能性もあります。KEDOの廃止で宙に浮いた軽水炉2基をどこかに売り込む必要もあるのでしょう。

韓国はまた、ルーマニアの原子炉建設を受注したというニュースがあります。確か6月23日前後のInternational Herald Tribuneに載っており、小生も先般のヨーロッパ出張中に、「大喜びの韓国外交官から話を聞いた」という話を友人から聞いたことがあります。IHTでは、ルーマニアは既に数基原子炉を持っており、いずれも韓国が受注したというような報道だったように思います。

さらに、ルーマニアからの類推と感触から、韓国はバルト諸国にも原発市場として目を付けているように思われます。ルーマニアやバルト諸国を韓国と結ぶひとつの接点は、対北朝鮮情報収集で、これら諸国には、冷戦中から北朝鮮大使館などがあり、韓国当局もエージェントを送り込んでいたので、結果的に人脈ができ、冷戦後の今日それがビジネスチャンスとして生かされているのでは、という穿った観測も耳にしたことがあります。いずれにしても韓国は、なかなかnicheに目を付けるのが上手いようで、今後韓国の動きは要注意です。

これに関連した情報やニューズをご存知の方は是非お知らせください。

--KK