EEE会議(地球温暖化をめぐる法的紛争の現状と課題).....................................2003/7/28

当EEE会議では、最近もっぱらエネルギーとか原子力問題が議論されておりますが、
当会議の主目的は、エネルギー・原子力問題を、地球環境問題(とくに温暖化問題)
との関連で、複眼的に考え、議論することによって、現在のエネルギー・原子力問題
の理解を一層深めようとするものです。
 
というような視点で、1つ最近の地球温暖化をめぐる国際法的な問題点に関心を向け
たいと思います。本日ご紹介するのは「地球温暖化をめぐる法的紛争の現状と課題」
と題する論文で、筆者は、岡松 暁子さん(国立環境研究所)という、国際環境法専
攻の新進気鋭の研究者です。近く『人間環境論集』という専門誌に掲載される予定だ
そうですが、ご本人の了解を得てとくにEEE会議で事前にご披露するものです。

周知のように、地球温暖化による海面上昇で自国領土が水没の危機にある南太平洋の
国ツバルが、温暖化の原因となっている温室効果ガスを排出している米国とオースト
ラリア等の企業を相手どり、損害賠償と対策を求めて訴えを起こすということが話題
となりましたが、この論文はこのケースを国際法、環境法の観点から分かり易く分析
しております 。詳細は本文でどうぞ。 皆様のコメントを期待します。
--KK