EEE会議(核開発の国際史―日独旧ソ連の比較:東工大シンポのお知らせ)............................2003.8.4
 
間もなく広島原爆から58回目の記念日がやってきます。今年は、北朝鮮問題もあって例年になく核問題に対する人々の関心が強いように感じます。
こうした時代状況の中で、改めて核兵器開発の歴史を勉強し、科学者の社会的責任を考えてみるのは有意義なことと思います。たまたま今週末東工大・社会理工学部で国際ワークショップ(東工大)とシンポジウム(広島)が開催されますので、ご関心のある方は是非参加されるようお奨めします。ただし、人数に限りがあるようなので、なるべくお早めに、直接東工大の澤田哲生氏までメールで申し込んでください。
因みに、主催者の山崎 正勝教授は科学史の専門家で、「原爆はこうして開発された」(1990年、青木書店)の編者でもあります。
--KK
 
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東工大・社会理工学部において、「核開発の国際史 ―日独旧ソ連の比較―:〜核時
代の幕開けにおける科学者の社会的責任〜」という国際ワークショップとシンポジウ
ムが、来る8月7日〜8日の二日間開催されます。

開催日時が迫っておりますが、若干数ならまだ参加受け入れ可能であることを、主催
者・山崎教授より伺っております。

当方で取り纏めるよう仰せつかっておりますので、参加を希望される方は東工大・原
子炉研、澤田(電子メール:tetsuo@nr.titech.ac.jp)までメールでお申し込み下さ
い。


☆☆☆☆☆☆☆☆   国際ワークショップとシンポジウム   ☆☆☆☆☆☆☆☆

『核開発の国際史:日独旧ソ連の比較〜核時代の幕開けにおける科学者の社会的責任
〜』


下記の要領で,表記の集会を開催します.

(ワークショップ)
1. 日時 2003年8月7日(木),8日(金) 午前9時30分開場
2. 場所 東京工業大学大岡山キャンパス 西9号館2階コラボレーション・ルーム
3. 日程
7日は研究者その他に公開した研究発表(通訳付き)
8日は共同研究者による今後の比較研究の進め方に関する専門的な協議

4. プログラム
 8月7日 午前 10時から12時
開会の辞及び趣旨説明  山崎正勝(東京工業大学)
(1)「ヒトラーのために働いたか?第二次世界大戦期におけるドイツの核兵器開発
研究と戦後論争」
Mark Walker (Union College, NY)
 8月7日 午後 1時から5時
  (2)旧ソ連における核開発
「知識を求めて:ソ連原子計画の歴史」
      Igor’ Semenovich Drovenikov(S. I. Vavylov Institute for the
History of Natural Sciences and Technology of Russian Academy of Sciences)
     「ソヴィエト核開発史への2つの視点−研究開発論と‘科学者の政治史’」
市川浩(広島大学)
     「V. I. ヴェルナツキーとソヴィエト核研究の起源」
     梶雅範(東京工業大学)
(3)第二次大戦期日本における核開発
Walter Grunden (Bowling Green State University, Ohio)
山崎正勝
  (4)総合討論
終了後,参加者との懇親会
 8月8日 午前
比較研究の視点 Mark Walker,山崎正勝,河村豊(東京工業高等専門学校)
 (8日に参加希望の方は,山崎 yamazaki@mail.me.titech.ac.jp までご連絡下さい)
 (シンポジウム)

1.日時  8月10日(日)午後2時から6時
2.場所 広島市平和記念資料館
3.プログラム
   総合司会(市川浩)
   講演(同時通訳付き)
(1) Lawrence Badash (UC, Santa Barbara)
「マンハッタン計画の科学者たちの社会的責任」
(2) Igor Semenovich Drovenikov (Vladimir P. Vizginと共同)
 「ソ連原子科学者たちの倫理的動機」
(3) Mark Walker
「ドイツ“ウラン科学者たち”の動機と行動」
(4) 山崎正勝
  「日本の戦時核開発と広島の衝撃」
コメント
(1) 沢田昭二(名古屋大学名誉教授)
(2) Walter Grunden
総合討論


以上