EEE会議(Re:ヒロシマ原爆記念日に:古川和男氏の意見)..............................................2003.8.6

 また暑い夏がやって参りました。私としてもまた、日本人の敗戦への想いは不十
分ではないかと考えさせられます。一般に、敗戦と言わず終戦と逃げています。
 それで敢えて一言発言させて頂きますと、私は名実ともに、原爆犠牲者が無残に
も私の身代わりになって下さったので今生きているのです。敗戦時、熊本(五高2年
生)で栄養失調と重病により生死を彷徨っていたからです。もっと厳しい条件下の
人も多数居たでしょうが、もう1ヶ月戦争が続いていたなら私は死んでいました。
さらに10月の志布志湾上陸作戦が始まれば、九州の数十万の人々を中心に、被害
は甚大であったのは確かです。皆、今の北朝鮮人のようなものでしたから。深く鎮
魂の祈りを捧げたいです。
 私は勿論原爆投下を正当化する考えは全くありません。広島の第1回原水爆禁止
世界大会に参加し、「原水爆は殺人兵器であるだけでなく、核平和利用を阻害する
二重悪であるから、禁止すべし。」と提言し、2千人の聴衆の怒号を浴びました
が、びくともしませんでした。平和利用を言ったのは私一人だったようです。勿
論、私を連れて行って発言を主張して下さった故伊達たまき先生と2人と言うべき
ですが。民科の人々は協力を拒否しました。
 戦争とは底知れず悲惨なものです。何としても戦争を、そして少なくも大量破壊
兵器の廃絶を目指さねばなりません。核エネルギー技術も、少しでもより非軍事的
なものにすべきです。     
                                                  古川 和男
トリウム熔融塩国際研究所
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