EEE会議(シニアNGOよ、頑張れ!)..............................................................................2003.8.8

 
当EEE会議も皆様方の温かいご支援のお陰で少しずつ様になってきましたが、最近国内では、原子力を含むエネルギーや環境問題を真剣に考えようとするシニアのNGOグループがいくつか立ち上がりつつあります。いままで現場で黙々と仕事に励み、派手な社会的発言を控えていた専門家や技術者たちが日本の現状を見かねてついに立ち上がったという感じです。むしろ立ち上がるのが遅きに失したという気もしますが、しかし、決して遅すぎるということはありますまい(It is never too late to mend)。
 
ただ、今後の課題は、これら建設的なNGOグループが、それぞれの特色を維持しながら、共通の目的に向かっていかに大同団結し、最大の効果を挙げて行くかだと思います。一般市民の目線で考え、共感を得るという意味で、我々はもっと反原発グループや環境保護グループのやり方を見習うべきなのかも知れません。相手がゲリラ戦法で来ればこちらも、というくらいの気構えが必要でしょう。及ばずながら当EEE会議もそういう心構えで、これからいろいろ具体的に行動して行きたいと念じている次第です。
 
実は、そのようなことを考えていた矢先に、ある友人から1通のメールをいただきました。自ら「サイレント・マジョリティーの一員」と称し、「愚考」と題したそのメールを拝読して、まさに我が意を得た思いです。是非皆様にもお考えいただきたいと思い、早速ご披露させていただきます。
--KK
 
************************************************

    <愚考>
 
EEE会議の豊富な内容にいつも勉強させて頂き、この会議を主宰されておられる
金子先生の情熱(他のご活動も含めて)に改めて敬意を表させていただきます。
この度、ホームページを開設されましたことを心よりお祝い申し上げます。

約500名の読者の一人として、EEE会議の影響力の大きさを思うと同時に、議論
を通して、確りしたご見識を持ち、リーダーとしてご活躍される方の数は多くない
こと。体制の中で、見識とは別の動機で力を発揮される方に計画が動揺されること
等が伝わってきます。
                                      
小生は一介の技術屋として、偶々、原子力ゼロの時代から、勝れたリーダーの下で、
与えられた仕事の達成感、トラブルの克服等に生き甲斐を感じて、幸い、原子力の
開発から実用化に向けた良い時代に仕事ができたことに感謝している昨今です。  
しかし、小生の周囲には、原子力界の現状を見ながらも、多くの物言わぬ(そのような
習慣が無く過ごしてきた)人々が、例えば、EEE会議に示されるご見識、ご発言に、
同感を感じながら、自分の考えを発信する術がなく、鬱々としています。

EEE会議における金子先生は、様々な角度からの意見陳述に自由に積極的に参
加を呼び掛けておられますし、ホームページで、そのような場が提供され、今後、議
論が盛んになり、原子力利用が、然るべき方向へ進む具体的活動に繋がってくるこ
とを期待したいと思います。

金子先生のEEE会議や、林勉さんの「発言する会」、宮健三先生のNPO「日本
の将来(あした)を考える会」、澤田哲生先生のフォーラム、日本原子力学会の社会・
環境部会等がそれぞれのご努力により、原子力の現状に潜む様々な問題を掘り起こし、
ご見識や展望をとして示す環境を提供されておられることに敬意と感謝を申し上げたい
と思います。

これらの諸活動が、どこが主役ということではなく、目指す方向が同じであれば、
相乗効果で力を発揮し、サイレント・マジョリティーが、サイレントでなくなり、
主体性と責任のあるエネルギー問題の解決に参加できるのではないかと思う次第です。

                        
   (サイレント・マジョリティーの一員)