EEE会議(最近の原子力関係ニューズ)................................................................2003.8.9
 
最近の原子力関係のニューズです。「エネルギー問題に発言する会」の林 勉氏がまとめられたものです。同会のHPに載っています。 --KK
 
****************************************************
 
 
 エネルギー基本計画に自治体の意見反映を 情報提供者:林 勉 Date:2003/08/09 (Sat)
030807_共同_自治体の意見反映を エネルギー計画で知事会
 全国知事会は7日、政府が9月下旬の閣議決定を目指しているエネルギー基本計画の策定作業に地方自治体の意見を反映させることなどを求める緊急要望を決定し、知事会エネルギー対策特別委員長の橋本昌茨城県知事らが平沼赳夫経済産業相や福田康夫官房長官らに提出した。
 これに対し、平沼経産相は「(同計画を検討する)総合資源エネルギー調査会基本計画部会に(地方代表が)入るよう検討する。知事会で推薦してほしい」と答えた。
 要望は国が公表した基本計画案について「環境についての規定はあるのに、より優先すべき安全確保の規定がない」と指摘。審議機関の委員に自治体代表を加えるほか、「原子力の安全規制を行う組織の独立性を高めるべきだ」として原子力安全・保安院の経産省からの分離など安全規制体制の強化を求めている。(共同通信)

 低線量放射線「寿命に影響なし」 情報提供者:林 勉 Date:2003/08/09 (Sat)
030731_東奥日報_低線量放射線「寿命に影響なし」
 六ケ所村の環境科学技術研究所(大桃洋一郎理事長)は三十日、低線量放射線が生物の寿命に与える影響に関する研究結果を発表した。一九九五年からネズミ四千匹を使って続けてきた実験で、自然界の二十倍程度の放射線を四百日間にわたり浴びたネズミは、放射線を浴びないネズミに比べ寿命にほとんど変化がないことが分かった。しかし線量が増えるに従い、ネズミの寿命が短くなる傾向がみられた。
 環境研によると、低線量放射線と寿命の関係を明らかにしたのは世界初という。研究論文は近く米の放射線研究の学術誌に掲載される。

 巻町、原発反対町長が3選不出馬 情報提供者:林 勉 Date:2003/08/09 (Sat)
030804_共同_原発反対町長が3選不出馬 賛成派と対立の新潟・巻町
 東北電力が新潟県巻町に建設を計画している原発に反対の立場を取ってきた笹口孝明町長(55)は4日、来年1月の町長選に3選出馬しないと表明した。巻町では原発賛成派と反対派の対立が続いており、反対派は別の候補擁立を迫られる。
 笹口町長は1996年1月に初当選。同8月、原発建設の是非を問う全国初の住民投票を実施、反対票が6割を超え、計画は事実上凍結状態となった。
 会見した笹口町長は「家業(の酒造業)に専念したい」と理由を説明。「東北電力や国は原発建設計画を取りやめず、まだ危うい状況にある。(次期町長は)住民投票結果を守る方になってもらいたい」と述べた。
 笹口町長は、隣接2村との合併協議で、原発をめぐる住民投票実施を求めたが断られ、協議を打ち切った。
 このため原発・合併推進派が過半数を占める町議会は、合併の賛否を問う住民投票条例案を何度も可決、その度に町長が再議権を行使、廃案にする事態が続いている。(共同通信)