EEE会議(Re: 核燃料サイクル・オプション論争)........................................................2003.8.17
 
昨日「エネルギー問題と私:ある方の回想」という件名のメールを差し上げましたところ、同じ方(匿名)から、さらに標記テーマについて、次のようなメールをいただきました。ご参考まで。
 
因みに、当EEE会議への寄稿メールをお書きになる場合、常に万全の理論構成で密度の高いものを書こうとすると時間もかかって大変ですから、この方のように簡単明瞭に私見をまとめたもので結構ですので、どうぞ気楽にどしどしメールを送って下さい。また、小生を介さずに直接ご意見を述べたい場合には、ホームページ(http://www.eeecom.jp/) の「会員専用ページ」(掲示板)をご利用ください。このページに入るにはユーザー名:backnumber, パスワード:rose を入力してください。これは「バックナンバー・ページ」に入るのと同じ要領です。特別会員、一般会員双方に開放しております。
--KK
 
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(前略)
EEE会議における「核燃料サイクル・オプション論争」は興味を持ってその行方を追っています。私は原子力は日本が必要とするエネルギーであるという立場です。原子力に対し、国民のコンセンサスを得るには、高レベル放射性廃棄物をしっかりした理念のもとに処分し、後世に悔いを残さない方法で、また経済性の取れた方法で、国際的な協力を得て、処分するのが良いと思っているものです。
 
FBRの採用については国が研究費を今後もつぎ込み安全性と経済性で技術開発が進んだ時点で見直しをかけるのが現実的であり、経済性面で不安視の多い現時点で、また熱の取出しがナトリュ−ムという軽水炉で唱えた「フェールセーフ」の思想から反する媒体を通じた技術でFBR開発を進めて、電力会社に今の時点でFBRを押し付けるのは電力会社がコストダウン化で苦しんでいる現時点では無理があろうと思っています。プルトニュームは国内に貯めない方法として軽水炉のプルサーマルで使用するのが当面の経済性に則った方法と見ています。
      <エネルギー問題に関心を持つ一市民より>
 
 
----- Original Message -----
From: Kumao KANEKO
Sent: Saturday, August 16, 2003 3:42 AM
Subject: EEE会議(エネルギー問題と私:ある方の回想)

皆様
 
ごく最近EEE会議に特別会員として入会されたある方(匿名希望)からのメールをご紹介します。ご参考まで。--KK
 
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小生は高校生時代には反原爆を唱え学生運動に足を踏み入れようとした時もありましたが、あまりにも社会党や共産党の政治的な思惑に危険を感じ身を引いたことがあります。その後は商社に勤務し主に鉄鋼原料の鉄鉱石と原料炭の開発輸入を行い途中1970年からウラン鉱石の代理店確保・そのウラン鉱石の売込みを通じて原子力発電に関心を持ったものです。最後にはインドネシアのイリアンジャヤでアルコ社(現BP社)等と石油公団の金を使い天然ガスの探鉱開発を行いました(世界級のガス田を発見、2008/9年から開発でき見込み)。
 
原子力は益と不利益の両極端をもつ独特のエネルギーとは思いますが、スムーズに開発されねば日本のエネルギー確保に支障をきたすと懸念していたものです。しかしEEE会議に登場される皆さんのごとくしっかりしたバックグランドは持ち合わせておりません。このメールもわざわざ配信していただくほどのものでもありませんが、匿名で一市民からの考えとしてでも断って出していただければ光栄です。
 
  <エネルギー問題に関心を持つ一市民より>
 
 
 
PS:
このメールは、EEE会議の会員宛てのものですが、ただ今新体制への過渡期間中のため、従来のメーリングリストを使っており会員以外の方々にも広く送信されております。近日中にいよいよ新制度へ全面的に移行します。右ご承知おき下さい。--KK