EEE会議(猛暑と原子炉とエアコン)........................................................2003.8.27


今年は世界中記録的な猛暑だったようで、とくにヨーロッパではあまりの高温で停電
したり、老人や病人の死亡が相次いだようです。 フランスではご自慢の原子発電所
も止まったとか、原子炉を水やエアコンで冷やしているとか。なぜか扇風機か団扇で
原子炉を一生懸命冷やしている場面が頭に浮かんで、いささかマンガチックな感じさ
えしていました。

そのような(不真面目な)ことを空想していた所へ、ちょうど、内田 裕久氏(東海
大学工学部長、水素エネルギー研究の大家)から、大変面白いメールをいただきまし
た。
ご参考まで。--KK

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今朝、私の友人で、フランスのCNRS(フランス国立
科学研究センター)研究者から熱波のフランスで、原子
炉温度も上がり、発電量を下げて温度上昇を抑えている
という内容のメールがきました。
熱波の中で、エアコンを設置している家庭や老人ホーム
はいいものの、エアコンが少ないことも5000人から
10000人の老人や病人が亡くなっているという原因
ではないか、電力を原子力に依存しているフランスこ
そ、こういうときにエアコンを積極的に導入し、稼働さ
せるべきではないか、という意見を先日送ったところで
した。
日本でも、もし高温度の日々が続くと同じような現象が
予想されるのでしょうか。
とりあえず、現地からの参考情報として皆様にお知らせ
いたします。
<友人からのメール>
All what your are saying is true and I certainly
agree with you : presence
of air conditioners could had have a strong impact
on the events, but there
is a missing point : do you know that we had
problem with the nuclear
reactor because of the heat. The reactors almost
reach a critical
temperature of functioning. They were unable to
cool them down in the last
week of the hot weather. The responsible of the
plans were obliged to
reduce the production of electricity, pushing the
company (EDF=electricite
de France, national company) to import electricity
from outside (Spain,
Germany). Can you believe that?

    内田  裕久

   東海大学 工学部長
   大学院工学研究科
   工学部エネルギー工学専攻 教授