EEE会議(余談:自衛隊のイラク派遣:英国の反応)................................................2003.8.29


イラクへの自衛隊派遣は大分もたついていますが、このような日本の対応には、当然
ながら、国際的に厳しい批判が出ているようです。今朝舞い込んできたあるメルマガ
の一節をご紹介します。イギリス在移住の日本人からの報告です。 ご参考ま
で。--KK

**********************************************

 <日本の自衛隊をコケにした英国のマスコミ報道>
 
イラク国連事務所への爆弾テロ事件が起き、日本政府がイラクへの自衛隊派遣
を延期するとのニュースをロンドンで聞いて、すぐにこれは「まずいな」と思っ
た。

 BBCは21日の午後6時のテレビニュースの中で、派遣延期の事実をコメント
なしに伝えただけだったが、キャスターたちの口調には日本軽べつの雰囲気はあ
りあり。

 そして、案の定、22日付の英タイムズ紙は論説欄であからさまに日本政府と自
衛隊を全くコケにした記事を掲載した。

 「勇敢であれと頼むな。おれは日本の兵士である」との皮肉交じりの見出しで
まず一撃。

 本文を読んでいくと、「何たる臆病(おくびょう)なたわごと! 世界の各首
都から嘲笑(ちょうしょう)が聞こえる。飢えているサラエボへの援助輸送団の
護衛兵たちは、セルビア人が銃撃を開始した時に帰国したか? 殺人鬼の反乱軍
が子供たちを不具にし首都に突撃していたからと言って英軍はシエラレオネを見
捨てたか」などと、危険地帯に行くことに尻込みする日本を非難。

 日本の主張は「家が燃え落ちようとしている。だから消防士は火炎と取り組む
前に熱が冷めるまで待ったほうがよい」と言うに等しい、と批判した。

 また、暴力に巻き込まれない平和維持軍という考え方がいかに非現実的なこと
かを指摘。

 「日本軍は戦闘に巻き込まれない限り、何らかの軍務を喜んで行う。彼らは全
員理容師にでもならせよう」と結んでいる。タイムズ紙は普段は日本の右傾化を
憂慮するような論調を載せる新聞だが、今回の日本のふがいなさにはあきれ返っ
ている。

 これだけコケにされれば憤慨しない日本人はいないだろう。しかし、国際社会
の中で、日本が命の危険を伴う人的貢献を回避しようとする限り、反論しようが
ない。

 「腰抜けの日本人」と見られている限り、国連安保理の常任理事国になること
など夢のまた夢だ。(G)