EEE会議(余談:中国の投資市場としての評価)....................................................2003.8.31


近年中国の飛躍的な経済発展に伴い、世界中の投資家が中国市場に殺到している感が
ありますが、果たして中国の経済力はどう評価すべきでしょうか? 小生が関係して
いるあるEメール会議でもこの点については諸説紛々ですが、
中国の実力を過大評価すべきではないという意見が目立ちます。ある中国経済の専門
家(日本の経産省付属の経済産業研究所の中国人主任研究員)が、数字で極めて明瞭
に解説していますので、ご参考まで。 詳細を知りたい方は次のサイトをどうぞ。
http://www.rieti.go.jp/en/china/02080901.html

各国の一人当たり年間所得(GDP)を購買力平価(PPP)で換算するとーー
中国: 約4,000米ドル
日本: 約26,400ドル
パキスタン: 約1,900ドル
米国: 約34,000ドル

また、中国国内で見るとーー
沿岸地域: 約7,000ドル
上海:  約17,000ドル
人口のトップ10%: 10,000ドル

こうした数字をどう評価するかも議論が分かれるところですが、数字以外にも勿論い
ろいろ問題があるわけです。同じ論者の指摘によれば、投資家が中国市場のリスク/
収益を考えるときの注意点として(1)外国人投資保護法など国内法の全般的不備、
(2)銀行など金融システムの欠陥、(3)潜在的な社会不安(いつ何が起こるか分
からない)、などを挙げています。 極めて常識的な指摘だと思われますが、皆様は
どうお考えですか?
--KK