EEE会議(冷夏と猛暑: 日本とドイツ)..............................................................2003.9.2


今年の夏は、日本では本当に暑かったのは7月末までで8月以降は冷夏騒ぎでしたが、
世界的には、とくにヨーロッパでは記録的な猛暑続きだったようです。小生も6月半
ばに訪欧した際すでに、ドイツ、フランス、イタリアでの猛暑にすっかり閉口しまし
た。最後に避暑のつもりで行った北イタリアのコモ湖畔でさえも大変な暑さで、とて
も避暑気分ではありませんでした。今朝舞い込んできた在独の友人(日本人)からの
“猛暑”体験談をご披露します。
--KK
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 今年の夏は記録的な暑さだった。ヨーロッパ各地で火災が発生したり、死亡率
が上昇したというニュースを聞いた。

 普通ドイツの建物にはエアコンが設備されていない。私の会社では、暑さに耐
え切れなくなり、移動式の簡易エアコンや扇風機を入れる部署が増えた。でも私
の部署は北側に面していることもあり、窓を開けるだけでなんとか過ごすことが
できた。

 湿度が低くカラッとして、風が吹けば涼しいドイツの夏。日中は暑くても、朝
晩には気温が下がる。ところが、今年ばかりは寝苦しいと感じる夜があった。

 建物の壁が厚く設計されており、(ちょうどトンネルの中のように)本来寒い
冬でも家の中は暖かく、逆に夏には冷気を保つので中は涼しい。

 ところが、これだけ暑い日が続くと、家の中の気温も上がり、外が涼しくなっ
た夜中でも、建物は熱を保ち続けることになる。

 ドイツには「暑気休み」があり、あまりに暑くなると、教室内の気温が上がり、
勉強ができないという理由で、学校が休みとなる。

 最初は冗談かと思ったが、今年もまた、わが家の子供たちは、昼ごろに学校が
終わり、早く帰ってきた日が何日かあった。

 普通の夏なら、窓を開けて走れば快適なので、エアコン付きの車は少ない。で
も今年の夏を経験した人は、次に車を買うときは、エアコン付きを考慮するに違
いない。(W)