EEE会議(原子力施設の検査制度の見直しに関するコメント募集) <緊急>........2003.9.3

次のような重要なメールを、特別会員の林 勉氏(エネルギー問題に発言する会幹
事)からいただきました。緊急を要しますので、コメントのある方は至急担当官庁に
送ってください。提出先は末尾に記しておきました。
--KK
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現在エネルギー基本計画についての意見提出の取りまとめに注力していますが、実は
その他にも大変に重要なパブリックコメント募集が行われていることに気がつきまし
た。しかも意見締め切りが、9月4日(明日)に迫っています。そのことで緊急連絡
とさせていただきました。

原子力安全保安院のHP、http://www.meti.go.jp/feedback/data/i30807aj.html 
を開いてください。この意見募集は、8月7日から行われ、9月4日締め切りです。
内容は10月1日から実施される、新しい検査制度(定検時の検査)の規定です。

内容の骨子は、今までの事業者による自主点検を全て法的規制の中に取り込み、定期
事業者検査と位置づけていること。しかも事業者の活動に対して、定期安全レビュー
の保安規定を定め、実施状況の確認や、適切な品質保証計画等の保安規定を定め、そ
の実施状況の確認を行うとしています。

要するに東電問題の反省を踏まえて、規制側は事業者を不信の目でみる、性悪説に基
づく規制強化その物であると思います。皆さんの古巣の現役の人達がこの新しい制度
をどうとらえているか、早急にヒアリングされるなどして、問題点を把握して意見を
提出していただけたらと思います。

私は、次のような点を指摘して意見提出します。
・性悪説に基づく規制強化は決してよい方向には行かない。規制当局/電力、の相互
不信または圧力がメーカ側に流れ、電力/メーカの相互不信、さらにはその下流の協
力会社、関連会社等に流れ、良い業務環境にはならないと思われる。それがさらなる
問題を生み、さらなる規制強化という悪循環を生む。
・問題の本質は社会一般の不信をどう取り除くかである。このためには関係者が相互
信頼の良い業務環境の中でよい実績を上げていき、それを社会に発信していくことで
ある。
・良い実績とは、安全な運転を確保し、設備利用率を高め、原子力の経済性を高める
ことである。規制強化は、検査の長期化を意味し、設備利用率の悪化を招く。
・規制側/事業者の相互信頼を形成するには、米国のNRC/NEIのように常に両
者の会話を行い、現場の問題点解決や改良に結びつく規制(緩和を含めて)にすべき
である。

以上ですが、電力もメーカも規制の動きに対して、現役は中々物を言えないと思いま
すので、是非当会の趣旨に沿って発言していただくように御願いします。

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パブリック・コメントの提出先

○電子メールの場合
電子メールアドレス: qqnbbe@meti.go.jp
原子力安全・保安院原子力発電検査課 あて
(件名を「検査制度見直し意見」とし、テキスト形式にして送付して下さい。)


○FAXの場合
FAX番号: 03−3501−1848
原子力安全・保安院原子力発電検査課 あて


○郵送の場合
〒100−8986 東京都千代田区霞が関1−3−1
原子力安全・保安院原子力発電検査課 あて