EEE会議(エネルギー基本計画案: 佐藤福島県知事・麻生政調会長の会談).................2003.9.8


目下政府が取り纏め中の「エネルギー基本計画」原案に関して、福島県の佐藤栄佐久
知事が9月4日、麻生自民党政調会長と行った会談の内容は、毎日新聞(9/5)によれ
ば次のとおりだった由。(本件情報提供者: 林 勉氏=エネルギー問題に発言する
会幹事)
--KK

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エネルギー基本計画 自民党政調会長、否定的考え−−知事の見直し提案に /福島

 佐藤栄佐久知事は4日、東京の自民党本部で麻生太郎政調会長と面談し、資源エネ
ルギー庁が策定している「エネルギー基本計画案」に対する県の意見について理解を
求めた。これに対し麻生会長は「役所が一度進めたものは戻らない」と述べ、県が主
張する核燃料サイクル計画の見直しや原子力安全・保安院の独立などの実現に否定的
な考えを示した。
 知事は、麻生会長に提出した要望書で「原子力発電の健全な維持発展を図るために
は、政治家が積極的な役割を果たさなければならない」と訴え、県の主張をエネル
ギー政策に反映させるよう影響力の行使を求めた。そのうえで6項目にわたる県の意
見を説明した。
 面談後の知事の説明によると、麻生会長は意見書の内容について理解は示したとい
う。だが、「『(実現性について)難しい部分がある』と言っていた」と述べ、事実
上要望は受け入れられなかったことを明らかにした。
 10月上旬に予定されている同基本計画の閣議決定について、知事は「それで終わ
りではない。後に(原子力政策が)破綻(はたん)したら、今生きている者の責任
だ」と、今後とも訴えていく姿勢を示した。【上田泰嗣】(毎日新聞 030905)


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