EEE会議(Re:核燃料サイクル政策論争:再処理、プルサーマルの経済性など: 豊田正敏氏)...........2003.10.2


次のようなメールを豊田正敏氏からいただきました。ご参考まで。個々の問題点につ
いて、反論、異論のある方はどしどし開陳してください。匿名(ハンドルネーム)で
の配信もOKです。

ちなみに、ドイツが再処理、プルサーマル路線を放棄したのは、政治的な理由(社民
党、緑の党の躍進など)が大きかったと理解していますが、経済的、技術的な理由も
当然あったはずで、そうした点についても情報や意見のある方はこの際是非ご披露し
てください。
--KK
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私は、永崎氏との議論は打ち切りにしますが、誹謗中傷するのには、厳重に抗議し、
謝罪を要求する。

私は、六ヶ所再処理工場の価格低減には、努力してきたつもりであるが、わが国で
は、フランスのゴジェマ社のよ
うに、自社に専門家を置き、自社で設計し、それに基づき、国際競争入札によりタン
ク専門メーカーなどに発
注し、品質管理を自社の専門家が工場に常駐して行うような方法はとることが出来な
い。また、耐震設計、飛
来物(航空機衝突)対策及び国際基準より厳しい臨界防止設計、廃棄物放出基準などに
より、国際価格に比して
割高にならざるを得ないといった理由もあり、やむをえなかったと考える。しかし、
繰り返しになるが、六ヶ所
工場の稼動に反対しているわけではない。問題は、今後の第二再処理工場が実現でき
るかということである
が、JNCへの指摘でも述べているように、余程の努力をしなければ不可能であると考
える。

 MIT報告は検討するに値しないと考えており、また、これに対するCEAの反論も再処
理輸出国であり、プル
サーマルを擁護するのは、当然と考えており、内容については、十分吟味するととも
に、従来、再処理、プルサーマ
ル路線をとってきたドイツ及びスイスが何故、その路線をあきらめ、直接処分に切り
替えたかも併せて検討すべ
きであると考える。特にドイツはそれまで世界で最もプルサーマルの経験が豊富な国
であつた。

 「高レベル廃棄物量を大幅に減らし、将来世代の環境安全性を大幅に改善したい」
のなら、何故、プルトニウ
ムを完全に消滅し、かつ、アクチニド元素を殆ど発生しないトリウム炉の導入を検討
しようとしないのか疑問で
ある。 以上


----- Original Message -----
From: "Kumao KANEKO" <kkaneko@eeecom.jp>
To: <Undisclosed-Recipient:;>
Sent: Wednesday, October 01, 2003 9:48 AM
Subject: EEE会議(Re:核燃料サイクル政策論争:再処理、プルサーマルの経
済性など: 永崎氏から
豊田氏へ)