EEE会議(あるHPのご紹介: 「エネルギー学講座」)..............................................................031028

昨日ネットサーフィング中に偶然次のようなホームページを見つけましたので、参考までにご紹介しておきます。--KK

 
   エネルギーが世界を動かす!
   里屋和彦の『エネルギー学講座』 
     日本の国家戦略を考えるための、重要な要素の一つであるエネル
     ギーについて、その知識の啓蒙に資すること。
 
このサイトは「理科系の人々のために」というのが特徴のようですが、原子力を含むエネルギー問題について幅広く取上げております。主宰者の里屋和彦という人とは全く面識がありませんが(ご存知の方はお知らせくだされば幸いです)、このサイト自体はかなり信用できると思いますので、関心のある方は次のURLを是非ご覧になってみてください(このメールの添付ファイルを開いて下さい)。

   http://www.soejimatakahiko.net/rika/

とくに「原子力業界の大分裂」というシリーズは、比較的中立的な立場で纏められていて、それなりに参考になるのではないかと思います。今のところ、6回分(Vo.34,35, 38〜41)が載っています。以下に各回の書き出し部分のみを抜粋しておきますので、興味のある方は全文をお読みになったらいかがかと思います。ちなみに、第1回分(Vol.34)には豊田正敏氏、第2回分(Vol.35)には河田東海夫氏、第5回分(Vol.40)には、小生と山地憲治氏の意見がそれぞれ引用されております。

 

Vol. 41 「原子力業界の大分裂(6)」 (2003/08/31)

日本における原子力業界の大分裂の最大の論点は、核燃料サイクルを今後とも続けていくか、それとも一時中断して、今後の技術開発の動向をみながら、使用済核燃料はしばらく貯蔵するかというものである。
「核燃料サイクルかワンススルー(使用済核燃料を即捨ててしまうオプション)かという議論は、」「当面の問題であって、将来的にはワンススルーせざるをえない状況は、」「可能性として予見されている。従って、将来の選択肢の確保のためにも、今からそのための研究開発を着手していくべきである。」

Vol. 40 「原子力業界の大分裂(5)」 (2003/06/30)

前回、高速増殖炉が実現すれば、飛躍的な資源の有効利用に資するという光の側面に言及したが、やはり核兵器開発という影の側面を踏まえないといけない。
「アメリカが高速増殖炉の開発を断念したのは核拡散の懸念からだといわれている。各国の高速増殖炉の開発が頓挫している現況は、結果的?にはその線に符合した形となっている。」

Vol. 39 「原子力業界の大分裂(4)」 (2003/05/31)

原子力の核燃料サイクルにおける論争の各論を追う前に、論争のキーファクターとなっている高速増殖炉について、その基本的な意義を確認する。日本だけが、夢のエネルギーを実現し、そして世界のエネルギー技術ををリードしていくようになってしまうような道程を、日本は果たして歩んでいけるのだろうか。
「あのアメリカが、何ゆえ高速増殖炉をかくもはやくあきらめたのか。日本でさえ、断念せず、実験レベルでは一応の成功?をおさめつつあったというのに」「その謎は、残念ながら私には判らないが、少なくとも化石燃料をビジネスの中核とする人たちにとっては、飛躍的な資源の有効利用が得られる高速増殖炉の存在は煙たい存在に違いない。」
「「もんじゅ」は、現在止まったままになっているが、あの事故の原因はプラントの複雑なプロセスに関わることでなく、温度計の設置の単純な設計ミスであった。」

Vol. 38 「原子力業界の大分裂(3)」 (2003/04/30)

現在政府は、プルトニウムを軽水炉で燃やすいわゆるプルサ ーマル政策をとろうとしている。
「原子力業界の大分裂という現況は、両者の対立ととらえるよりも、「再 処理」→「プルサーマル」→「長期貯蔵政策」という議論のある意味での後退過 程で生じている現象と認識すべきである。」
「その感覚こそが、現在の原子力業界、翻っては日本が置かれている立場を如実に示していると思う 

Vol. 35 「原子力業界の大分裂(2)」 (2003/01/31)

日本における原子力業界の大分裂について、その主要な論点について考察していく。
「長い間日本の原子力政策の中心であった「再処理・プルサーマル政策」について、その推進
派に分類される、核燃料サイクル開発機構の河田東海夫氏の基本論調を日本原子力学会のHPより紹介する。」
「極めて簡潔に論争の問題点がまとめられてお
り、熟読玩味する価値がある。」

Vol. 34 「原子力業界の大分裂」 (2002/12/31)

日本における原子力業界の大分裂について書く。
「これまで原発推進派vs.原発反対派の構図はポピュラーなものであったが、この数年、原発推進派の中が真っ二つに割れつつある。」
「この対立の構図を一言で表すと、使用済核燃料に対しての「再処理・プルサーマル政策」vs.「長期貯蔵政策」ということになる。」
「当然のことながら、両者とも長期的な視点における核燃料サイクル(FBRありきの完全リサイクル方式)の考え方は一致しており、問題は短期的、つまり今どういう政策をとるべきかについての対立なのである。」

 

昨日ネットサーフィング中に偶然次のようなホームページを見つけましたので、参考までにご紹介しておきます。--KK

 
   エネルギーが世界を動かす!
   里屋和彦の『エネルギー学講座』 
     日本の国家戦略を考えるための、重要な要素の一つであるエネル
     ギーについて、その知識の啓蒙に資すること。
 
このサイトは「理科系の人々のために」というのが特徴のようですが、原子力を含むエネルギー問題について幅広く取上げております。主宰者の里屋和彦という人とは全く面識がありませんが(ご存知の方はお知らせくだされば幸いです)、このサイト自体はかなり信用できると思いますので、関心のある方は次のURLを是非ご覧になってみてください(このメールの添付ファイルを開いて下さい)。

   http://www.soejimatakahiko.net/rika/

とくに「原子力業界の大分裂」というシリーズは、比較的中立的な立場で纏められていて、それなりに参考になるのではないかと思います。今のところ、6回分(Vo.34,35, 38〜41)が載っています。以下に各回の書き出し部分のみを抜粋しておきますので、興味のある方は全文をお読みになったらいかがかと思います。ちなみに、第1回分(Vol.34)には豊田正敏氏、第2回分(Vol.35)には河田東海夫氏、第5回分(Vol.40)には、小生と山地憲治氏の意見がそれぞれ引用されております。

 
Vol. 41 「原子力業界の大分裂(6)」 (2003/08/31)

日本における原子力業界の大分裂の最大の論点は、核燃料サイクルを今後とも続けていくか、それとも一時中断して、今後の技術開発の動向をみながら、使用済核燃料はしばらく貯蔵するかというものである。
「核燃料サイクルかワンススルー(使用済核燃料を即捨ててしまうオプション)かという議論は、」「当面の問題であって、将来的にはワンススルーせざるをえない状況は、」「可能性として予見されている。従って、将来の選択肢の確保のためにも、今からそのための研究開発を着手していくべきである。」

Vol. 40 「原子力業界の大分裂(5)」 (2003/06/30)

前回、高速増殖炉が実現すれば、飛躍的な資源の有効利用に資するという光の側面に言及したが、やはり核兵器開発という影の側面を踏まえないといけない。
「アメリカが高速増殖炉の開発を断念したのは核拡散の懸念からだといわれている。各国の高速増殖炉の開発が頓挫している現況は、結果的?にはその線に符合した形となっている。」

Vol. 39 「原子力業界の大分裂(4)」 (2003/05/31)

原子力の核燃料サイクルにおける論争の各論を追う前に、論争のキーファクターとなっている高速増殖炉について、その基本的な意義を確認する。日本だけが、夢のエネルギーを実現し、そして世界のエネルギー技術ををリードしていくようになってしまうような道程を、日本は果たして歩んでいけるのだろうか。
「あのアメリカが、何ゆえ高速増殖炉をかくもはやくあきらめたのか。日本でさえ、断念せず、実験レベルでは一応の成功?をおさめつつあったというのに」「その謎は、残念ながら私には判らないが、少なくとも化石燃料をビジネスの中核とする人たちにとっては、飛躍的な資源の有効利用が得られる高速増殖炉の存在は煙たい存在に違いない。」
「「もんじゅ」は、現在止まったままになっているが、あの事故の原因はプラントの複雑なプロセスに関わることでなく、温度計の設置の単純な設計ミスであった。」

Vol. 38 「原子力業界の大分裂(3)」 (2003/04/30)

現在政府は、プルトニウムを軽水炉で燃やすいわゆるプルサ ーマル政策をとろうとしている。
「原子力業界の大分裂という現況は、両者の対立ととらえるよりも、「再 処理」→「プルサーマル」→「長期貯蔵政策」という議論のある意味での後退過 程で生じている現象と認識すべきである。」
「その感覚こそが、現在の原子力業界、翻っては日本が置かれている立場を如実に示していると思う 

Vol. 35 「原子力業界の大分裂(2)」 (2003/01/31)

日本における原子力業界の大分裂について、その主要な論点について考察していく。
「長い間日本の原子力政策の中心であった「再処理・プルサーマル政策」について、その推進
派に分類される、核燃料サイクル開発機構の河田東海夫氏の基本論調を日本原子力学会のHPより紹介する。」
「極めて簡潔に論争の問題点がまとめられてお
り、熟読玩味する価値がある。」

Vol. 34 「原子力業界の大分裂」 (2002/12/31)

日本における原子力業界の大分裂について書く。
「これまで原発推進派vs.原発反対派の構図はポピュラーなものであったが、この数年、原発推進派の中が真っ二つに割れつつある。」
「この対立の構図を一言で表すと、使用済核燃料に対しての「再処理・プルサーマル政策」vs.「長期貯蔵政策」ということになる。」
「当然のことながら、両者とも長期的な視点における核燃料サイクル(FBRありきの完全リサイクル方式)の考え方は一致しており、問題は短期的、つまり今どういう政策をとるべきかについての対立なのである。」