EEE会議(Re: 核燃料サイクル・コストの国際比較).........................................................03.12.01


日本の原子力発電コスト(核燃料サイクル分を含む)の国際比較について、毎日新聞
(11/28)が次のような報道を行なったようです。ある方からの情報提供です。ご参考
まで。
--KK
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原発コスト 他国に比べ日本は割高 電事連が試算 
 (毎日新聞、2003年11月28日)

 電力各社で組織する電気事業連合会は28日、原発から出た使用済み核燃料の再処
理費用、再処理工場の解体費用、MOX(ウラン・プルトニウム混合酸化物)燃料の
加工費用など核燃料サイクルにかかわるコストが、フランスなど海外と比較した場
合、いずれも日本が割高であるとする試算を総合資源エネルギー調査会(経済産業相
の諮問機関)で初めて公表した。

 青森県六ケ所村に建設中の再処理工場が稼働した場合の核燃料サイクルにかかる総
費用(約19兆円)と、フランスの核燃料公社の実績値などを比較した。それによる
と、使用済み核燃料1トン当たりの再処理コストは、仏の1.83億円に対して、日
本は2.83億円と5割以上の割高。六ケ所村の再処理工場の減価償却が完了しても
2・23億円、建設費の支払い利息などを除き、人件費などを低く見積もった補正値
で1.6〜1.9億円と、ようやく肩を並べる。

 再処理工場の解体費用は、ほぼ同一条件で比較して、仏の3600億円に対して、
日本は8600億円と2・38倍。MOX燃料1トン当たりの加工費は、仏の11
万〜15万円に対して日本は20万円だった。電事連は「単価は仏の方が安価だが、
日本は再処理工場への航空機落下対策など特殊要因も含まれている。内外価格差はじ
め、両国の諸条件の違いを考えると、費用に大差はない」と説明したが、今後のコス
ト負担のあり方を含め、議論を呼ぶのは必至だ。