050104 ITER問題、ウラン残土問題、津波被害、核テロ等について: 木村正彦氏のコメント
 
特別会員の木村正彦氏(名古屋在住)から、新年早々沢山のメールをいただきました。
便宜上纏めてご紹介いたします。ご参考まで。
 
なお、木村氏のように短いコメントでも大いに結構ですから、他の会員各位も本年は
是非どしどしメールをお送り下さい。今時の若者たちが盛んにやっているネット・
チャットのような感覚で気軽にどうぞ。
--KK
 
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■ITER建設地選びまた越年 青森・六ケ所とEU綱引き続く(04/12/30)について:

 明けましておめでとうございます。ITERは、早く候補地を決め、
前進してもらいたいものです。

 外野席から見て、政治家が政治の駆け引きに使っているとしか
思えません。開発に従事している技術者の声が聞こえてこないように
思います。関係各国、強い部分もあれば弱い部分もあります。その
辺を分割して開発し、第三国において総合的システム構築でしか
解決しないかもしれません。我々人類にとっては、どこに実験炉を
建てようが、早く技術開発され実用化されることが一番大切かと
考えます。
 もう、日本とフランス(EU)の綱引き状態(膠着状態)は御免
です。早く妥協点を見つけ、予算を付けて核融合開発がより一層
推進されることを望みます。

 今後ともよろしくお願い申しあげます。
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■深まる対決の構図 JNCのウラン残土問題(04/12/29)について:
 
人形峠の残土の問題も地域住民との軋轢に合い、
泥沼化してしまいました。こうなったら、冷却期間
が必要かと思います。何もせず静観することも大切
かと思います。時間が解決してくれることもあります。

 ただ、“原子力ゴロ”の存在が大変気になります。
地元住民を焚き付けて、火事を大きくして分け前に
ありつく構図は何とかしてもらいたいと思います。
 いつも出てくる人間は同じというのもやりきれない
気分です。この辺の相関図公表は大変面白いと思い
ます。
 
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■スマトラ沖大地震・津波の被害状況(04/12/29)についてのコメント:
 
 地震・津波に対して、無防備だとこれほどの
死者が出るということは肝に銘ずることである。

 いかに発展途上国に防災意識を根付かせるか
も、立派なODAである。この辺も地震国日本が
第一線として国際貢献できる点である。

 以上のことが今回の地震を見て痛感したことです。
亡くなられた方々のご冥福をお祈り申しあげます。
(合掌)
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■今年の科学10大ニュース、首位は火星探査 サイエンス誌(04/12/29)について:
 

 科学10大ニュースに日本の関係者が入っていないのは、
残念!(波田陽区ではないが(笑))

 日本でなくても世界の誰かが発明すれば、いいかもしれ
ませんが、やっぱり身近な存在の人の成果が高く評価される
ことは他人ごとですが、うれしいものです。特に、若い科学者
の方の活躍を望みます。また、我々年長者は、その環境づくり
が大切かと思います。

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■核のテロの危険は遠のいた? 米国政府高官の見方(04/12/30)について:
 
 核兵器にしろ、化学兵器にしろ、生物兵器にしろ
科学技術が殺人に使われるのに変わりがありません。
一技術者として嘆かわしいことです。

 EEE会議に科学者平和会議のようなものができ、
科学の平和利用推進、同兵器利用抑止について、議論
でき、ある程度議論が煮詰まった時に声明文を発する
会議体ができることが大切だと思います。
 いかがでしょうか。
 本年もよろしくお願い申しあげます。