050104 「有限地球観:文明変革期に備える」:石井吉徳氏の意見、その他に関する木村正彦氏のコメント


木村正彦氏から、立て続けに9通のメールをいただきました。纏めてご披露します。
ご参考まで。--KK
 
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■「有限地球観:文明変革期に備える」:石井吉徳氏のメッセージ(04/12/28)について:
 
 
 他に司令塔がいないから、小泉首相もやっていける?(笑)

 日本は、戦後平等教育のため、カリスマが出てくる教育体系が
なされていなかった。アメリカの尻について行けば、いい生活が
できるといった盲信で戦後ずっとやってきました。

 20世紀が終わるとともに、その考え方も揺らぎ、自立して
いかないとどうにもならない時期に来ているにも関わらず、
誰一人リーダーが出て来ないといった八方塞がりの状態が21世紀
開幕以来ずっと続いています。混迷状態がいつまで続くのか。
少子化を含め、日本の国力がどんどん落ちていると思っているのは
私だけでしょうか。もう少し日本の再浮上の議論が各方面で
なされることが肝要です。

 本年もよろしくお願い申しあげます。

(追伸)石井 吉徳様のホームページが、私のパソコンでは見られず、
金子熊夫様より送っていただいたEメールのみで原稿を作成しました。
悪しからず。

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■「ゆとり教育は失敗」 授業復活求め理数系学会が提言(04/12/28)について:
 
ゆとり教育は、出来た「ゆとり」をどうやって活用するか
が重要です。余った時間を、また塾に通う時間(詰め込み教育)
に回すようでは、本当に創造性の高い教育にはならないと考え
ます。

 偏差値教育は、序列(知識力・暗記力・事務処理能力)を
つけるには大変便利ですが、これからの日本を支えていく
力として必須な創造力・判断力・指導力といったものには
かけ離れたものです。そのあたりの能力をしっかり植え
付けることができる教育がなされることが必要であると
思います。

 そのためのカリキュラム作成についての真摯な議論・
成果が肝要かと存じます。

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■中国の危機:貧富の格差と拡大する民衆暴動(05/01/04)について:
 
 
 中国の暴動は、他山の石にしたいと思います。日本でも
「勝ち組」と「負け組」がはっきりして、中流層は激減する
事態は、もう目の前にやってきています。

 その勝敗の判別が、自己能力の有無ではなく、汚職・職権
乱用といった外的要因で決まっていたら、中国のような暴動
が起きると思います。

 日本でも、銀行救済といって昔の徳政令のようなことが
頻繁に行われ、借金得といった事態が生まれています。
日本国民の大人しい国民性・無知・無関心をいいことに
様々な悪政が行われていることをしっかりと国民のみんなが
理解できる形で公表すべきであると思います。
 
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■スマトラ沖地震・津波と各国の救援活動の国際比較(05/01/04)について:
 
 
 資料の信憑性はわかりませんが、我が国が20位というのは
遺憾です。ODAなど、しっかりと国際貢献をしながら、ノル
ウェーの1/100以下では。

 いかに、外交力、外交プレゼンテーション能力が低いかの
現れかと思います。外務省しっかりしろ! 内弁慶外無相では
しかたありません。外弁慶内柔軟になってもらいたいです。
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■韓国:「暗黒時代」印象付け 反民族糾明法(05/01/04)について:
 

 韓国のことを第三者にある隣国の一国民がとやかく
言うことは内政干渉になるため、十分に発言に注意
する必要があります。

 ただ、我が国の国益に関わる部分は是々非々の気
構えが肝要です。また、事実と異なる報道などは厳
重に注意するなどの品格のある態度が大切だと考え
ます。

 ただ、愛される日本を目指し、国民一人一人の
真摯な姿勢が大切です。海外旅行で、一気に羽目を
外してしまう中年男性の態度は私を含め慎まなくて
はならないと思います。
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■中国の人口、6日に13億人…年平均で825万人増加(05/01/04)について:
 

 中国の人口増は、即国力の増強につながると考えます。
東京の出生率が1を切った事実と比較してみると、その
実態がよくわかると思います。

 つまり、日本の若者は将来を非常に不安に思い、下手に
結婚し子供をつくることは教育費・養育費・住宅費などの
将来の負担になると考え、少子化に拍車がかかっています。

 ただ、DINKSでは、国は衰退し、国力が低下すること
は、誰の目から見ても明らかです。子供を育み、成長させる
喜びを、若い人にわかってもらいたいと思います。私も2人
の子息の父親ですが、子供の成長は、身体的にも精神的にも
非常に将来楽しみです。
 自分が目を掛けた分だけ子供はよくなり、手を抜いた分だけ
子供は変な道に走ります。ペットや盆栽と所詮は一緒です。
よそのお子さんを見ると、この子らから我々の年金を戴くんだ
なあと思う今日この頃です。年をとったという証です。
 
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■余興:100年前の今日、旅順開城、乃木・ステッセル両将軍が出師営で会見(05/01/03)について:
 
 
百年前、日本は今の中国みたいに破竹の勢いであったという
ことです。一度、太平洋戦争でペッチャンコになりながら、
見事に復興し、今の生活があると思います。

 この百年前の勢いをどうしたら取り戻せるかです。そこら
辺をEEE会議でも取り上げていただいたら、もっと活発な
意見が出てくることを期待しております。

 私は、中進国・発展途上国が真似の出来ないような製品
開発しか、資源のない我が国では生きていけないと考えます。
そのために、どうしたらいいのかを真剣に考えていかなければ、
日本の将来は真っ暗です。
 マスコミなどでも文系の方の意見が大きく取り上げられ、
科学技術に造詣の深い理系の方の意見が少ないことは非常に
残念だと思います。法律や経済の話しを聞いても、所詮物が
ただ移動するだけで、物の生産(プラス)にはつながりません。
技術屋のものづくりをやって初めて、国民総生産は上昇します。

 EEE会議でも、技術屋の意見を特にお待ちしております。
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■「韓日の核武装を許すべきだ」 米国Cato研究所副所長の意見(01/03)について:

 自分は十分核武装して、他の国には核を放棄すべきである
というアメリカの議論は、ちょっと虫が良すぎる議論では
ないかと思います。

 「目には目、歯には歯」の議論では、各国とも兵器増強の
方向に向い、一触即発の危機に常にさらされる事態を招くのは
必至です。この辺を平和的な国際協調の観点から、世界平和を
堅持していくことが人類の英知がなせる技です。弱肉強食では
獣と同レベルだと考えます。そんな生易しいことを言っていては
つぶされてしまうぞという議論があろうかと思います。
 ただ、それらの兵器に対する防衛力を保っていれば、安全か
と思います。その観点で、自衛隊が出来たと考えます。防衛力・
迎撃力強化が我が国の防衛が歩む道であると思います。その方向
には、防衛庁は進んでいるとは思いませんが・・・。攻撃は
最大の防御である方向が多分にあると思いますが。どうでしょうか?

 防衛問題に詳しい会員各位の意見を頂戴できればありがたいと
思います。
 
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■「高速増殖炉はインドにとって特に重要である」インド原子力委員長談(01/02)について:
 
 
インドはインドの道を歩んでいるということです。
高速増殖炉をインドなりに上手に操っていることの証
だと思います。そのうちに高速増殖炉はインドに学ぶ
日が来るかもしれません。

 政治的な理由で、技術開発が遅れ、諸外国の後塵を
拝する事態だけは、資源のない我が国では絶対にあっては
ならないことです。この辺を原子力反対派を含めて、
肝に銘じて欲しいと思います。

 特に、政治に携わっている方々の技術的な内容への
造詣がほとんどないことが一番気がかりです。法学部・
経済学部ご出身では、根本から技術を理解することは
できないと思います。聞きかじりはできますが、ご自身
が時間をかけて本当に勉強する気があれば別ですけど…。

 これからは、文系・理系といった分け方ではなく、
人文科学系・社会科学系・自然科学系といった分け方を
して、それぞれが他の分野もある程度教養として理解
していく教育の体系が必要かと思います。少し脱線し
ましたが、異論・反論をお待ちしております。

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