050118 Re: 「我が国の高速増殖炉開発に関する緊急提言」(最終案)について)   <中間報告>


皆様
 
本件提言(最終版)に対する賛同者は73名に達しました(本日午前10時現在)。全賛同者の名簿は添付ファイルの末尾の通りです。(賛同するが署名は辞退すると回答された方々も若干ありますが、それらの方々の氏名は記載しておりません。)
 
ところで、この一両日かなり多くの賛同者から、署名欄には氏名を記すだけで、所属・肩書き(退職者の場合は前・元職)は記すべきではないというコメントが寄せられました。そこで急遽、一部の賛同者に対しご意向を打診しましたところ、所属・肩書等は記すべきではない、記さない方がよいとする意見と、積極的に記すべきだとする意見とが大体2対1という結果が出ております。前者の理由は、@EEE会議の会員はすべて個人の資格でというのが大原則であり、この提言への署名の責任もまた当然個人に属するものと考える。A出身企業や団体を代表するかのように誤解されるのは賢明でない。Bとくに原子力関係企業等の現職者や出身者の場合、FBR推進に賛成なのは当たり前だと受け取られ、世間に対して信頼性や説得力を殺ぐ惧れがある。C署名者がどんな人かは「知る人ぞ知る」で個人名だけで十分、但し原子力関係者だからといって卑下する必要は全くない、等々というものです。
 
これに対し、後者の理由は、「原子力関係機関に提出することを前提にしていることと、「EEE会議」「エネルギー問題に発言する会」のメンバーは原子力推進の立場であることは自明のことであることを考えると出身元が記載されていても違和感はないように思います。むしろ原子力推進派の中でも様々な意見のある中で、原子力界を代表する様々な方々が一つの提言に意志を統一して提出していることがわかることで、意義が有ると思います」という林 勉氏(「エネルギー会」幹事)の意見に概ね集約されています。
 
これは中々判断が難しいところですが、本提言は当面、次期原子力長期計画策定の参考にしてもらう目的で、原子力委員会に最初に提出するものであるという趣旨で、かつ原子力委員会側では署名者の個人的背景について十分理解しておられると判断されるので、とりあえず、氏名だけに止めた形で提出しておきたいと小生は考えております。今後原子力委員会以外(内閣総理大臣ほか各関係大臣、行政機関長、関係県知事、市長等)に提出したり、マスコミを通じて一般市民に公表する際の対応振りについては別途検討したいと思います。もしこれに対して特にご異議があれば至急お知らせ下さい。
 
草々
金子熊夫拝