050124 ◆もんじゅ改造工事:市民団体、県庁訪問 慎重な判断求める、福井で
   (毎日新聞 2005.1.23)
 

 ◇改造工事の事前了解

 福井県知事の判断が注目される高速増殖炉「もんじゅ」改造工事の事前了解について、
原子力発電に反対する福井県民会議のメンバーらが21日、同県庁を訪れ、県幹部に拙速
な判断をしないよう要請した。
 改造工事は、95年のナトリウム漏れ火災事故に伴う対策として、国の安全審査をクリア。
開始手続きでは地元了解を残すだけになっている。西川一誠知事は昨年末に「(判断材料
として)求めてきたことが一つ一つ解決に向かっている」との認識を示していた。
 要請では、もんじゅの設置許可を巡る訴訟の原告の1人でもある同会議の小木曽美和子
事務局長が「高裁が安全審査の重大な誤りを指摘している。最低でも(判断は)最高裁判決
を待つべきではないか」と指摘。応対した県の旭信昭県民生活部長は「急いでいる訳で
はない。県の要請に方向性が示された時が時期である」と話した。