050204 Re: 日本外交批判: 日露領土問題とエネルギー外交
 
標記のコメント(2/3 Aquila氏)に対し、ある会員(匿名希望)から次のような反論が
寄せられました。ご参考まで。
--KK
 
*****************************************
 
 
  領土問題を単なる商売の駆け引きのような言い方をされているので、一言反論し

ておきたいと思います。

 4島はもともと日本人が住んでいた日本固有の領土でした。それを日ソ不可侵条

約が有効期間であり、なおかつ日本はソ連を介して米国との停戦の仲介を依頼して

いたにもかかわらず、ソ連は一方的に敗戦間際の日本に攻め込み侵略したもので

す。先祖が領有していた固有の領土を単なる商売上の取引とするのは厳に慎むべき

ものです。

 あくまでも歴史を十分に研究し、検討に検討を重ねた上で結論を出すべきもので

す。決して不当にとられた領土を渡すべきでなく、日本人全体が強い態度であたる

ことが、最も早く4島返還を実現する方法です。損得勘定や商売上の問題にした

り、弱い態度に出たりすると、相手の思う壺であり、いろいろな条件を出されて結

局飲むことになります。平和的解決と言っていろいろ譲歩すると、向こうの思う壺

で条件を吊り上げてくるものです。このようにして、今まで日本の国益を害してき

たことが非常に多いと思います。強い態度と戦う意思ほど、日本の国益を守り、結

局は平和に貢献するものです。

 相手が弱いと強く出て、強いと弱く出るのは世の常です。外交で、こちらが譲歩

したら相手も譲歩するであろうと思うのは間違いで、相手にこれ以上強く出ると不

利だと思わせるのが大切です。

 強い意思を持った日本ほど平和外交ができるものです。そのためには日本人全体

が共通の歴史認識をして、”えせ反戦平和活動の宣伝(ソ連と仲良くするために多少

の譲歩をしましょう等々)”に乗らないことです。

 なお、日ソ間は千島列島については江戸時代か明治時代に平和的に樺太との交換

により日本領土となったものであり、日本は4島だけではなく千島列島をも返還要

求すべきものです。日本は千島列島は戦後放棄しましたが、ソ連に渡すと言ったも

のではありません。千島列島は日本領土であったものが日本が放棄した状態になっ

ており、本来ならば無国籍状態です。戦争に勝った米国が保持しているのならばわ

かりますが、日ソ不可侵条約を破ったソ連が領有しているのはおかしなことで

す。まずは千島列島全体の返還を日ソ不可侵条約を破って侵略したソ連(現ロシ

ア)に言うべきです。そこからスタートして、日本人全体が先の戦争でのソ連と日

本の関係を十分に理解して、日本人全体が歴史を共有することが大切です。歴史を

共有しないで損得だけで考えるのは危険です。



以上初めての方に少し言いすぎたところもあるかもしれませんけどお許しくださ

い。領土問題については譲れないとこですので。



  日本を愛する男より
    (原子力とは関係がありませんので匿名とさせてください。)




----------------------Original message--------------------

件名:EEE会議(Re: 日本外交批判: 日露領土問題とエネルギー外交)

皆様

日露関係(領土問題を含む)とエネルギー関係に関し、ある会員から次のような
メールをいただきました。ご参考まで。
--KK

*****************************************


北方4島が日本の領土であろうと思いますが、先ず2島だけを返してもらい、後は
50年後の返却を確約してもらい、自由貿易区域・visa不要区域に出来ないもので
しょうか?

失礼ですが、これらの島々に生まれた方は、老齢化されていて、お墓参り以外
に、戻って生活したいとお考えの方は少ないのではないしょうか?

北方領土4島が経済的に伸びれば、ロシア系現住民も、時差の無い、より近い日本
に帰属した方が、生活が良くなる、と考え始めるでしょう。

甘すぎるかもしれませんが、日本の石油・核問題を進める上で、「負けるが勝
ち」の戦略もあるのでは?


ハンドルネーム:Aquila
                                                                           
                                                                           
 --------------------------------------------------------------------------