Re: 中国で「安くて安全な原子炉」の開発が進んでいる: 清華大学の高温ガス炉計画  (永崎隆雄氏提供)

 
昨日お伝えした北京・清華大学の高温ガス冷却炉計画について、永崎隆雄氏(日本原子力産業会議アジア協力センター)から次のような関連情報を提供していただきました。また、躍進する中国の原子力開発状況(とくに原子力プラント輸出問題を含む)についても最新情報を網羅的にまとめた有益な資料を送って下さいましたので、添付ファイルで披露させていただきます。ご参考まで。--KK
 
 
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◆高温ガス冷却炉の原発技術、モデル事業がスタート

  中国華能集団公司、中国核工業建設集団公司、清華大学は16日北京で、「高温ガス冷却炉の原子力発電所モデル事業に関する投資合意」に調印した。

  高温ガス冷却炉を利用した発電は、中国が開発した新世代の核エネルギー発電技術であり、独自の知的財産権を備えている。主な特徴は安全性に優れていることだ。国内の高温ガス冷却実験炉(1万キロワット)で行われた安全テストでは、原子炉が冷却されなかった場合でも、炉心の熔解が起こらず、長時間にわたって安全な状態を維持した。この成果を中国の電力建設分野で広く応用し、中国経済の持続可能な発展やエネルギー構造の改善、電力技術の進歩を確保するために、同3者は共同出資により、20万キロワットの高温ガス冷却炉を採用した商用のモデル原発を建設することを決定した。今年8月17日には国家発展改革委員会の認可を受けた。今回の合意に基づき、同3者は合資会社「核電有限公司」を設立し、モデル原発の建設と運営を行う。出資比率は華能が50%、中核が35%、清華大が5%。残り10%は新たに呼び込んだ投資家が出資する。発電は2010年をめどに開始する計画。(編集KS)

  「人民網日本語版」2004年12月17日
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From: Kumao KANEKO
To: Undisclosed-Recipient:;
Sent: Wednesday, February 09, 2005 10:04 AM
Subject: EEE会議(中国で「安くて安全な原子炉」の開発が進んでいる)

皆様
 
猛烈なスピードで原子力計画を推進している中国で、いま「安くて安全な原子炉」の開発が進んでいるようです。北京の名門大学・清華大学の高温ガス冷却炉(HTGR:195MW)は現在世界で稼動している唯一の“pebble bed”原子炉で、2010年に発電を始めれば、中国だけでなく全世界の原子力発電にとって大きな意味を持つだろうと、英国紙Financial Timesは報じております。どなたかこの記事について解説(評価)あるいは関連情報を提供して下されば幸いです。(提供:熱田利明氏)
--KK
 
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China pioneers ‘cheap, safe' nuclear reactors
By Mure Dickie
Published: February 7 2005 18:35 | Last updated: February 7 2005 18:35