Re: 鹿児島県笠沙町長と高レベル廃棄物処分場問題: 松岡強氏⇔豊田正敏氏   :古川和男氏
 
標記メール(2/10 松岡 強氏)に対し、古川和男氏から次のようなコメントが寄せられ
ました。ご参考まで。
--KK
 
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>国民の大部分は危険ともなんとも思っていなく、関心がないというのが正
>解だと思います。

とお書きですが、私だけでなく皆の方が驚かれたのではないでしょうか。

 私の所には、最近の原子力推進派の横暴を非難する意見が多くなって、参っており
ます。
 それらの意見の最たるものは、少なくも、美浜事故は最初の原発死亡事故で、最低/
最悪質な手抜かりであり、それに対し藤社長が辞めないのは、未来を絶望的なものにし
ている。また臨界事故では、現場の技術員に全ての責任を押し付け、現場の技術者達の
志気低下は甚だしいものがある。等々です。

 多言を要さないと思います。日本中の人々が、核エネルギーに頼らねば危ういと
やっと思い直しているのに、原子力界の連中は何とものしらずか! と怒っているよ
うなのです。一段と事態が切迫し、核エネルギー平和利用に 追い風と思いたい昨今
がこれで良いのでしょうか?  
 一般市民は、確かに間違った認識も多いし、また利権にからんで動く例も目立ちま
す。ITERなども。しかし、利権の絡まらない人の目は意外に本質を見抜いています。そ
れが民主主義思想の根幹です。兎角、原子力界にマスコミ批判なども流行っています
が、もっと自らの身を正して、マスコミを抱き込む工夫・誠意こそ必要と痛感させられ
ます。
 これでは、我々に勝ち目がないのです。それでは社会が困ります。違いますか?

 松岡様の思っている所とは的がずれているでしょうが、社会にまづ我々の誠実さ
を示す事から始めねばならないのでは、始め直さねばならないのではないかと直感い
たしますが、如何でしょうか?           (古川 和男)
 
 
----- Original Message -----
From: Kumao KANEKO
Sent: Thursday, February 10, 2005 9:05 PM
Subject: EEE会議(Re: 鹿児島県笠沙町長と高レベル廃棄物処分場問題: 後日談)  松岡強氏⇔豊田正敏氏

皆様
 
標記メール(2/8 豊田正敏氏)に対し、再び松岡 強氏から次のようなコメントが
寄せられました。ご参考まで。第三者(とくに地方在住者)からのご意見も歓迎します。
--KK
 
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豊田様のコメントにつき、私の考えを述べます。

 豊田様のような考えで動くことは大切ですし、必要だと思いますが、だからと

いって反対する知事に何もしないというのは何も前進しないと思います。最近の原

子力所在地の知事は原子力を人質にとり、国全体のことは無視し、地元利益だけを

考える人が多すぎるように思います。そのようなあくどいやり方に対して、あくま

でも国民の一人として、エネルギー政策基本法というのができたのであるから、そ

れを無視するような行動をとることに対してその真意を尋ねるのは当然のことであ

るし、それをしないと何のための基本法かということになると思います。

 原子力関係者の一番の欠点は、国民が危険と思っているとか、地元に納得しても

らわなければならないとか勝手に思って結局何もしないことだと思います(国民の

大部分は危険ともなんとも思っていなく、関心がないというのが正解だと思いま

す)。あまりに原子力関係者だということでいつの間にか卑屈になっているように

思います。国民の一人として、正々堂々と正論を勇気を持って言うことが必要だと

思います。その数が増すとそれが世論となり、地元も納得するようになると思いま

す。繰り返し繰り返し、何年かけても言い続けることが必要だと思います。継続は

力なりと思います。そういうつもりで書簡を出しましたし、これからも機会がある

ごとに出していきたいと思います。

松岡強