050218  高速増殖炉開発問題について: 山崎吉秀氏の意見


本日午後の高速増殖炉開発問題に関するタスクフォース会議に出席できない故をもって、山崎吉秀氏から次のようなコメントが送られてきました。ご参考まで。

--KK

 

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2/18のフォローアップ会議に、出張のため残念ながら出席できません。私見をお届け致します。 (2月17日 山ア 吉秀)

 

 

 議論のポイント  

 

 

1.基本的スタンス 

原子力とりわけFBRを円滑に前進させるため、我々に何が出来るか。

 

2.論点

(1)国に対して

日本国にとってエネルギー政策が極めて重要、という認識は高まってきているように思う。ただ具体論になると、環境問題もからんで、新エネ、旧エネ(?)、各省庁の思いはバラバラと見受ける。原子力についてはエネルギー政策基本法のもと、エネルギー基本計画があるというものの、全く実効しているとは思えない。そのことを強く訴える手立ての議論が必要。将来のFBR予算措置、開発体制論などに直接かかわることだから。

 

(2)地方自治体に対して

問題発生の度に時間がかかりすぎる。それぞれ自治体固有の特性に応じた戦略が必要。単に技術論だけでなく、国策との整合性、理不尽な要求をしていないかといったセンス等、我々だからこそアピールできるものはないか。

 

(3)事業者・メーカーに対して

もんじゅの反省、徹底的に総括されているのか。

運転再開に向けて、何をやらなければならないか。

運転再開後に向けて、何を心掛けておかなければならないか。

実証炉研究開発上の問題(最近我々の会議で皆さんの発言の通り)

 

(4)   我々の思いの伝え方、方法論

国、地方自治体、民間それぞれ当事者は自分達の思いで原子力に係っている。その中で我々の考え方を伝え、取り入れてもらうにはどうすべきか。文書でいきなり送りつけて、といったやり方は一番まずいのでは?かえって反感をもたれることにもなりかねない。

手順の尽し方の議論が必要。

 

以上