050301  Re:田中角栄は何故失脚したか? その資源エネルギー外交から何を学ぶか?)  笛木謙右氏の意見


故田中首相はその政策遂行に際し 米国の『虎の尾』を踏んでしまったと思います。これは昔から言われていた話です。
国家として自立するにはまず『国防』、『エネルギー』、『食料』の自立が欠かせません。わが国はいずれにおいても自立できていません。
海洋国家であるわが国は 有力国と同盟し わが国に好意を持たない国に対抗しなければなりません。今までは日米同盟のもとで何とか凌いできましたが
、何時までも米国に頼っていて良いというものでもないでしょう。
防衛力でも当面は現在の同盟関係を維持しながらも 自分で出来ることは自分でやるといった政策が必要です。
米国は 赤字を出し 自国の若者の血を流し 他国のために働くのに疲れてこないか、米国の伝統的な孤立主義へ何時かかえっていくのか・・・といったことを考えると
わが国は国力の衰えていない今の内にきちっとした体制を立てておかないといけません。空と海の防衛は特に重要で お金と時間がかかります。
原子力の国際協力も 国益を考え インドーベトナムーシンガポールー台湾 といった諸国との連携がまず最初でしょう。この際米国の了解 黙認を取り付けておく必要があります。米国さえ文句を言わなければ 大丈夫です。
 
笛木謙右
日本原子力防護システム(株)
----- Original Message -----
Sent: Monday, February 28, 2005 1:17 PM
Subject: EEE会議(田中角栄は何故失脚したか? その資源エネルギー外交から何を学ぶか?)

皆様
 
エネルギー資源問題は国家・国民生存の基本に関わる重要問題であり、ある国のエネルギー政策は当然他の国の利害に影響を及ぼすので、昔から資源争奪が国際紛争の原因になっています。かつての大東亜戦争も、近年の湾岸戦争、イラク戦争にもその傾向は色濃く現れています。それだけに「資源小国」日本は、エネルギー外交を展開するに当たっては常に慎重な配慮が必要で、下手をすると足をすくわれ、痛い目に遭います。その典型的な例が故田中角栄首相のエネルギー外交ではなかったかと思います。前車の轍を踏まないためにも、我々は田中エネルギー資源外交をしっかり復習しておく必要があると思います。小生の個人的体験から言って、原子力・環境外交も大いに然りです。日本は決して「油断」すべきではありません。偶々手元にあるメルマガ情報(「国際戦略コラム」)から面白い話を2つご紹介します。ご参考まで。
--KK
 
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      田中角栄の外交とアメリカ
              〜独自の資源外交を展開〜